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「ライナー性の強い当たりを意識」巨人新助っ人はミスター二塁打…フェン直2本で13安打中8本

スポーツ報知 2024年8月15日 5時40分

◆JERA セ・リーグ 巨人4―0阪神(14日・東京ドーム)

 代名詞のツーベースで勝利を呼び込んだ。0―0の4回2死一塁、ココ・モンテス内野手(27)は、及川の外角ツーシームをコンパクトなスイングで振り抜いた。「とにかく落ち着いて、来たボールを真芯でとらえようという意識で打席に入りました」。打球は左中間フェンス直撃の二塁打となり、二、三塁に好機を拡大。浅野の満弾をお膳立てした。

 ミスター二塁打だ。4回に続き、8回にも来日初アーチまであと一歩に迫る、左翼フェンス上段直撃の二塁打を放った。これで加入後13安打中8本が二塁打と量産している。「ライナー性の強い当たりを左中間、右中間に飛ばすという意識で打席に入っています」と言うように、ツーベースが自身のバロメーターになっている。

 来日後初めて左翼で先発。試合前練習では、阿部監督から送球についてマンツーマンでアドバイスを受けた。その後も亀井外野守備兼走塁コーチや左中間を組む丸から、ポジショニングや打球の追い方について学ぶなど、貪欲に吸収。「レフトで出場できたことをうれしく思います」と話し、今後も外野での出場に意欲を見せた。

 この日はパリ五輪スケートボードの女子ストリートで金メダルに輝いた14歳の吉沢恋(ここ)が始球式を務めた。ココの愛称で知られる助っ人は「彼女が五輪のメダリストだというのは知っていました。ある日、テレビで彼女のことを見る機会があって、自分と同じ名前だと思いました」。金メダルパワーにあやかり、しっかり結果を残した。

 これで前日(13日)の猛打賞に続くマルチ安打で打率は3割2分5厘に上昇。離脱したヘルナンデスの穴を埋める活躍を見せている。「チームの力になりたい」というココが、救世主になりつつある。(井上 信太郎)

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