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【甲子園】掛川西 初の夏2勝へ…鈴木脩平二塁手が名実況呼ぶ好プレー目指す…15日・岡山学芸館と2回戦

スポーツ報知 2024年8月15日 9時20分

 掛川西は15日第2試合で岡山学芸館(岡山)との2回戦に挑む。ナインは14日、兵庫・西宮市内のグラウンドで約2時間の練習で最終調整を行った。60年ぶりの夏甲子園1勝を挙げた初戦(10日)の日本航空(山梨)戦で5打数4安打をマークした鈴木脩平二塁手(2年)が憧れてきたのは、“甲子園史上最高の二塁手”と評された元・常葉菊川の町田友潤さん。同じ守備位置の鈴木は持ち味の堅守を聖地で披露するとともに、恐怖の2番打者として打撃でも活躍すると意気込んだ。

 掛川西として初の夏甲子園2勝が懸かる大一番へ、鈴木はシートノック、打撃練習で汗を流した。日本航空戦で先制二塁打と同点打を含む5打数4安打で鮮烈全国デビューを果たした2番は「正直言うとできすぎ」と振り返ると、次戦に向け「自分の後ろにはいい打者がいる。ヒットより相手が嫌がる粘りの打撃でチームに貢献したい」と無欲な姿勢を貫いた。

 165センチと小柄ながらも県大会ではチーム唯一の本塁打を含むチームトップの10安打、打率4割を記録。打撃力で好調をキープする。だが一番の魅力は県初戦から無失策の守備にある。大石卓哉監督(44)から「野球勘がすごくいい。打球への反応、守備範囲も広く指導してきた中でもトップレベルの二塁手」と評価を受け、入学直後の1年春にベンチ入りを果たすと、夏は外れたが秋から正二塁手として経験を積んできた。

 そんな鈴木が憧れてきたのは“甲子園史上最高の二塁手”と評され、2007年センバツで優勝し4季連続で聖地を踏んだ町田さんだ。小学1年から野球を始めた鈴木は甲子園に幼少期から関心がありプレー動画を見続けてきた。小学6年時に、テレビの実況で「セカンドに打ってしまえば、望みはありません」と評された町田さんの堅守の動画を見てから何度も再生し、学んできた。

 日本航空戦では同じ守備位置に就き、ゴロを一度処理。「(甲子園は)打球が素直に来るし、守りやすかった。同じ場所に立てたのはうれしかったし、自信にもつながった」と喜んだ。また「自分のプレーで実況がいいことを言ってくれたらうれしい」と町田さんに続くことにも意欲。まずは初の夏2勝に貢献し“掛川西史上最高の二塁手”として名を残す。

(伊藤 明日香)

 〇…切り込み隊長の田中朔太郎右翼手(3年)が「1打席目が勝負。次も仲間にいけるんじゃないかと思わせ、先制点に絡む打撃をしたい」と意気込んだ。日本航空戦では初回先頭で放った二塁内野安打が口火となり、チームは4連打で3点を先制。「最高の形で打てたし、みんなの打線につながった要因だと自分は信じている」。県大会では打率2割6分1厘で不振だった打撃の自信にもつながり、復調の気配を感じ取った田中が脅威を与えていく。

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