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中谷潤人が相模原市で初V報告会 「初防衛は通過点。また強い中谷潤人をお見せしたい」

スポーツ報知 2024年8月15日 11時20分

 プロボクシングWBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・中谷潤人(M・T)の初防衛報告会が15日、相模原市役所で行われた。

 中谷は7月20日、両国国技館で同級1位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)を初回KO勝ちし、初防衛に成功。戦績を28戦全勝(21KO)と無敗記録を伸ばした。地元在住のヒーローにひと目会いたいと、この日は朝9時過ぎから100人以上の市民が駆け付けた。本村賢太郎市長や市民を前に中谷は、1回2分37秒KO決着を引き合いに「少し短い時間になりましたが、次戦につながる試合ができました。また強い中谷潤人をお見せできるよう頑張ります」と、秋以降に予定される次戦に向けて意欲を示した。

 次戦については相手、日時ともに未定だが、秋以降に行われることを想定して、すでに始動している。8日にスパーリングを再開。9日から12日までは神奈川・相模原市の相模湖カントリークラブで走り込み合宿を行い、体力向上に努めた。「バンタム級で初防衛できましたが、自分の中では通過点。パウンド・フォー・パウンド(階級を超えた最強ランキング)で1位になるという大きな目標があるので、この階級で統一戦をやりたいという気持ちはあります。ビッグファイトをして、皆さんに感動を与えたいです」と言葉に力を込めた。次週からは渡米し、ルディ・エルナンデス・トレーナーの指導のもと、ロサンゼルスを拠点にして約1か月ほど、実戦練習を中心としたトレーニングキャンプを行う。

 走り込み合宿後には、親交のある、パリ五輪柔道男子66キロ級金メダリストの阿部一二三(パーク24)と対面した。中谷は夜中まで起きて試合を中継で見ていたといい、減量を伴う階級制の競技だけに「減量や出血したらダメとかなどの話で盛り上がりました」という。阿部の計量後に写した背中の写真を見せてもらったそうで「過去一番の仕上がりだったそうで、メッチャ、バキバキ。刺激をもらいました」と中谷。金メダルも首にかけさせてもらったそうで「想像より重かった。色々な思いの詰まったメダルでしたので」と“親友”の頑張りをたたえていた。

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