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松戸中央ボーイズ、3年生が一丸で有終のV エース福井は134キロで最後を締めた…東北選抜大会

スポーツ報知 2024年8月17日 7時0分

◆スポチューバーTV旗争奪 第3回日本少年野球東北選抜大会 ▽決勝 松戸中央ボーイズ(千葉)7―2千曲ボーイズ(長野)(8月12日・ヨークいわきスタジアム)

 東日本ブロックで同時期に開催された「スポチューバーTV旗争奪 第3回東北選抜大会」「熱中対策水カップ 第49回関東大会」「東商テクノ旗争奪 第3回北海道大会」の決勝が12日、行われた。東北選抜大会では松戸中央ボーイズ(千葉)が優勝した。

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 最後はこん身のストレートだった。福井が投じたこの日最速の134キロ直球にバットが空を切る。捕手の倉方主将がマウンドに駆け寄り歓喜の輪が出来た。

 井垣茂人監督(51)は「最後は大黒柱の福井でと決めていた」。7回2死一、二塁で再登板した福井は全直球の4球を投げ込んだ。

 バッテリーは1年秋からベンチ入りし昨年は春季全国大会8強と貢献。今年は5月の関東ボーイズリーグ大会では準優勝も、選手権大会支部予選準決勝で八千代に敗れ、全国大会を逃した。倉方は「どん底まで落ちた」。チームもまとまりを欠く。悩んだ倉方主将はナインに「周りの人への感謝を持とう」と説き、指導者には「最後の大会は3年生だけで」と直訴。ベンチ外2人も含め27人のオール3年生で戦った。

 2点リードの6回2死満塁では4番・福井が中越えに三塁打。振り切った直後、右手を突き上げる会心の一撃で勝利を決定づけた。「ちょっと詰まったけれどうまく打てた」。前だったポイントを修正。「倉方がアドバイスしてくれました」と笑った。

 「最後は勝って終わりたかった」。2人は同じセリフを口にした。倉方は「(最後は)気持ちが乗った最高のボールでした」。18・44メートルで“会話”を続けたバッテリーが夏の東北で輝きを放った。

 【松戸中央ボーイズ・登録メンバー】※は主将

 ▽3年生 ※倉方湊都、福井勇翔、森岡隼和、青山紘大、富澤諭吉、山口清史、中村吏都、城戸駿、篠崎琥太郎、鈴木颯、米山仁、荒野快翔、矢澤徹平、青山聖大、中林幹太、大場晴翔、村越春輝、石井蒼大、増田朔也、川上央裕、工藤栄佑、増渕蒼心、根岸秀都、宮垣勇人、松山颯太

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