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【甲子園】2009年センバツ出場時の主将・小崎将徳さんが掛川西アルプス席で声枯らす「みんなで作り上げたチーム」

スポーツ報知 2024年8月15日 18時51分

◆第106回全国高校野球選手権大会第9日 ▽2回戦 岡山学芸館2―0掛川西(15日・甲子園)

 2009年春のセンバツ以来となる甲子園に出場した掛川西が、岡山学芸館に敗れた。同校初の「夏2勝目」は、来年以降に持ち越しとなった。

 この日、同校のアルプス席には、09年の前回出場時に主将を務めた小崎将徳さんの姿があった。15年前と変わらぬ聖地を目に「あの時はもう、夢中だった。やっぱりここは、僕たちも、今の高校生にとっても憧れの舞台」と感慨深げ。「自分たちは夏には出られなかったので、うらやましい」と本音を漏らしながらも、ひと回り年下の後輩たちの姿を笑顔で見守った。

 スタンドでは野球部員だけでなく、在校生や同校OB、駆けつけた地域の方々などの全員が大声で応援曲を歌唱。小崎さんもその一員として、メガホンを片手に腹の底から声を張り上げた。元主将は「OBや学校関係者に限らず、地域の方々に応援される。そういった土地柄があるのかな」と、誇らしげに母校伝統の“大応援団”を解説。「西高野球部は自分たちだけじゃなく、みんなが作り上げたチーム」。そんな思いを抱く同志が心をひとつにし、夢の舞台に割れんばかりのごう音を鳴り響かせた。

 試合中「目いっぱい力を発揮して、楽しんでほしい」と、熱いエールを送った小崎さん。敗戦後、涙ながらに深々とお辞儀をするナインへ、心からの拍手を送り続けた。

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