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冨安健洋と遠藤航は上位争いか 三笘薫と鎌田大地は欧州カップ圏内狙う…日本人最多5人所属、英・プレミアリーグ15日開幕

スポーツ報知 2024年8月16日 6時0分

 欧州5大リーグの24―25年シーズンが15日(日本時間16日未明)、スペイン1部を手始めに開幕。イングランド・プレミアリーグは、過去最多5人の日本人選手、リバプールMF遠藤航(31)、アーセナルDF冨安健洋(25)、ブライトンMF三笘薫(27)、クリスタルパレスMF鎌田大地(28)、サウサンプトンDF菅原由勢(24)が在籍し、世界最高峰の舞台に挑む。各リーグでしのぎを削る日本勢の展望や見所を紹介する。

 プレミアリーグで優勝を争うクラブに日本人がいるという現実が、日本のレベルアップを物語る。昨季2位アーセナルの冨安、同3位リバプールの遠藤は、5連覇を狙うマンチェスターCに挑むシーズンを迎える。

 主力としての活躍が期待される一方、生存競争はし烈だ。冨安は日本代表で務めるセンターバックではなく、クラブでは主に、左を中心にサイドバック(SB)でプレーする。しかし負傷が多く、今季も膝のけがで出遅れる見通しで、新加入のイタリア代表DFカラフィオーリが左SBを務める可能性もある。厳しいポジション争いを制するには、けがへの耐性を備えることも優先課題だ。

 リバプールの遠藤も、スロット新監督の下で我慢のスタートが予想される。現時点では控えの可能性が高いが、1年目の昨季も開幕後にクロップ前監督の信頼を勝ちとっており、今季も新監督の戦術に適応して、コンスタントなプレー機会をつかみたいところだ。

 昨季10位クリスタルパレスの鎌田、同11位ブライトンの三笘は欧州カップ圏内の5位以内を狙いたいところ。鎌田は、フランクフルト(ドイツ)時代の恩師グラスナー監督の下でプレミア初挑戦となる。三笘は昨季腰痛で長期離脱し、3年目の今季を「どれだけ結果を残せるかによってサッカー人生が決まる」と見据える。7得点した1年目(昨季3得点)以上の活躍となれば、ビッグクラブへの飛躍も現実味を帯びる。2部から昇格したサウサンプトンの菅原は残留が現実的な目標で、個人としては先発定着を目指す戦いに挑む。

 ◆ドイツ1部 DF伊藤がバイエルンに加入。プレシーズンで骨折し出遅れ、開幕には間に合わない見込み。昨季3位に終わって12連覇を逃し、今季はリーグ優勝奪還を目指すドイツ屈指の名門でレギュラーの座を奪えるか。フライブルクのMF堂安、ボルシアMGのDF板倉はチームの中核として上位進出を目指す。またともに20歳のボルシアMG・FW福田、シュツットガルトDFチェイスアンリは、Jリーグを経由せずに渡ったドイツで足跡を残せるか注目だ。

 ◆スペイン1部 FW浅野がマジョルカに加入。昨季までプレーしたボーフムなど計6シーズン過ごしたドイツを離れ、初挑戦となるスペインでもそのスピードを生かせるか。またRソシエダードMF久保は、チームの中心として昨季の6位以上が目標。一方でRソシエダードは主力の多くに移籍のうわさがあり、久保にもビッグクラブ移籍の可能性も。移籍市場が閉まる8月末まで動向から目が離せない。

 ◆フランス1部 昨季2位のモナコで9ゴールと活躍したMF南野は、今季も貴重な得点源として期待がかかる。3連覇中のパリSGはフランス代表FWエムバペがRマドリードに移籍。モナコにとっては16―17年以来、8季ぶりのリーグ優勝を狙うチャンスと言える。また昨季2部で15ゴールを挙げて昇格に貢献したオセールFWオナイウは、1部の舞台で力を証明したい。

 ◆イタリア1部 日本人は8月15日時点ではパルマに新加入したGK鈴木のみ。かつてMF中田英寿が在籍し、日本でもなじみの深いパルマは昨季2部で優勝し、4季ぶりとなる1部。日本人GKとして初めてセリエAに挑む鈴木が、チームを1部残留に導けるか。

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