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J1札幌FWアマドゥバカヨコ 16日・鳥栖戦でデビュー「出ても活躍しなければ意味がない」

スポーツ報知 2024年8月16日 10時32分

 北海道コンサドーレ札幌の新外国人FWアマドゥバカヨコ(28)が今日、Jデビューを果たす。最下位の札幌は16日、ホームで19位鳥栖と対戦する。J1残留へ、勝ち点3が必須な戦いのメンバーに、アマドゥが名を連ねた。7月28日に加入し、ようやく訪れた出場機会も「試合に出られるのは非常にうれしいが、出ても活躍しなければ意味がない」。そう勝利に直結する結果だけを思い描いた。

 190センチの長身と高い身体能力を武器に、昨季はスコットランド1部のダンディーで37試合で6得点を挙げた。来日後も練習試合でゴールを決めるなど、上向きの状態で迎える日本での初戦。「チームメートも僕のプレースタイルをだいぶ分かったと思うし、僕もみんなの特徴は理解してきた。試合に出るのが楽しみ」と不安なく、ピッチに立つ。

 指揮官も待ち焦がれていた。来日から2週間、選手登録が完了しなかった。前所属先から書類が届かなかったことが原因で、ベンチ入りもかなわずにいた。その間、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は「アマドゥは出られるか」とスタッフに再三確認してきたほど。ミシャも認める能力を、見せる時が来た。

 負ければ残留の道が途絶えるともいえる、正念場の戦い。「絶対に残れると思っている。自分と仲間を信じて、勝つことしか考えていない」とアマドゥは強調した。異国での生活に人の優しさは感じつつも「観光とかする暇はない。今はサッカーのことしか考えてないから」。真摯(しんし)に向き合ってきた成果は、ピッチで形として示す。

(砂田 秀人)

 ◆アマドゥバカヨコ 1996年1月1日、アフリカ西部に位置するシエラレオネ出身。イングランドのコベントリーでプロ生活を開始し、同国のボルトンなどでプレー。7月に札幌へ完全移籍で加入した。オランダと2つの国籍を持つが、26年W杯アフリカ予選ではシエラレオネ代表として3試合に出場し、1得点を挙げている。190センチ、80キロ。右利き。背番号20。

 J1札幌MF青木亮太(28)が、鳥栖戦でも得点に直結するパスを供給する。前々節の横浜M戦(2●3)では菅の今季初得点につながるロングパスを出し、前節の福岡戦(2△2)では鈴木のPKを呼び込むスルーパスを通した。「チャンスになりそうな場面を見逃さずにできているのはいいこと。そういうシーンをなるべくつくれるように、常に味方と相手の位置を把握してやりたい」と同様の“アシスト”をイメージした。

 直近2戦は左シャドーで先発も、鳥栖戦では左ウィングバックを務めることが濃厚。「前向きでボールを持てる場面が増える位置。先、先を見ながらプレーしたい」。配置は変わっても、好機を狙いすましていく姿勢に変わりはない。

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