大阪府障がい者芸術・文化大使を務める、芸人アーティストたいぞうが１６日、障がいのあるアーティストとコラボしたグループ展示会「こだわりストたちの世界―たいぞう×Ａｂｅｉｌｌｅ’ｓ アーティストコラボ展２０２４―」を、大阪・ＬＡＵＧＨ＆ＰＥＡＣＥ ＡＲＴ ＧＡＬＬＥＲＹ ＯＳＡＫＡで開催した。
たいぞうは昨年１０月に、ＡＳＤ（自閉スペクトラム症）の診断を医師から受けた。「今年３月に障がい者手帳３級もいただきました。昔から天然って言われてたんですけど、天然じゃなかったんだなって。僕は障がいと理由が分かったので、逆に楽になりました」と、自身の集団生活が苦手な特性も理解できたという。コミュニケーションがとりにくいという特性もあるが「先生に聞いたら、僕がしゃべれるのは、吉本に入って笑いをしたから、しゃべるスキルが上がってるらしいです」と明かした。
今展覧会は、障がいを持つたいぞうが「障がい者アートをもっと世に広めたい」との思いからコラボが実現。芸術家プロダクション「アベイユ」に所属するアーティスト８人と「仲間たち」をテーマにこだわりの強い、個性的なアーティストたちが集った。それぞれの絵を前にしたたいぞうは「僕は刺激をめちゃくちゃ受ける方なので、もう描きたいって頭がなっています。僕もオンリーワンを目指したいので、このオンリーワンの集まりはいい機会だなと思いました」と笑顔を見せた。
展覧会の規模の大きさに関わらず、必要とされることがうれしいと話すたいぞう。島田紳助さんから、２０歳頃に商店街の漫才を私服でしていたことについて「不器用なやつは、ちっちゃいところだろうが全国ネットだろうが地方だろうが商店街だろうが一生懸命やらなあかんって言われて、そこから僕は変わらない」と、金言を胸に仕事の大小に関わらず全力投球している。今後の活動についても「僕自体が作品になりたいなって思います。僕自体の生き方も作品。こういった展覧会で全国を回りたいし、世界にも行ってみたい。自分ができることで社会貢献したい」と穏やかにほほえんだ。