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COWCOW、あたりまえ体操を“封印”?「年相応の漫才を見てほしい」

スポーツ報知 2024年8月17日 5時0分

 お笑いコンビ「COWCOW」の多田健二と善しが、10月6日から愛知・名古屋の今池ガスホールを手始めに、結成31周年を記念したお笑いライブツアーを開催する。このほど取材に応じた2人は「30周年+1年ということで、新たな気持ちで踏み出したい。今年でお互いが50歳を迎えるので、年相応の最高な漫才をしたい」と意気込みを語った。

 新ネタとこれまで培ってきた経験値を元に、集大成を披露する。多田は「若手の漫才劇場に行ったらトリを務めることがある。でも、めちゃくちゃ緊張します。劇場の舞台で芸歴31年の芸人が緊張することは普通はないはず。そんな50歳の姿を今回のライブでは見てほしい」と語る。

 善しも「50歳と言えば区切り。死ぬまで漫才をやることが目標なので、折り返し地点でもあるかな。まだまだ師匠や先輩方のような心の余裕はないけど、今のCOWCOWを見に来てほしい」と語る。

 31年の歩みは“当たり前”ではなかった。大阪では新人賞などを総なめにするなど、将来を有望視されていたが、2001年の上京と共に始まったM―1グランプリでは決勝ステージに進むことはできなかった。

 お互いにピンでの仕事が増える中、11年に「あたりまえ体操」で大ブレイクを果たし、14年にはインドネシアでもブレイク。21年にはTikTokで「あたりまえ体操」を投稿したところ、再びインドネシアで流行し、ジャカルタの大手銀行のCMソングに採用された。多田は「漫才以外にも助けられてきた。ピンでの活動が多かった時代は、コンビとしては暗黒時代。ここまで来られたのは全く当たり前なことはなかった」としみじみ語った。

 ただ、「あたりまえ体操」を当たり前にしたくない思いもある。善しは「インドネシアで受け入れられる芸人人生になるとは思っていなかった。この年になってもネタで体操着やカツラを着ているとは。小道具を持たずに楽屋に入ってみたい」と苦笑い。その上で「50歳で体操服はきついもんなぁ。今回のツアーではスーツでの漫才を中心にして、年相応なネタを見せたい。『あたりまえ体操』は“封印”しようかな…」

 これに多田は「あのネタを心待ちにしているファンもいるので、悩ましい。2人とも100歳になっても『あたりまえ体操』をやっていたら面白いかな。考えておきます」と頭を抱えていた。

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