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日本ライト級王者の三代大訓が6回TKOで初防衛 「憧れの先輩」保田克也を倒しての地域3冠目指す

スポーツ報知 2024年8月16日 21時42分

◆プロボクシング ▽日本ライト級(61・2キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・三代大訓―同級11位・宮本知彰(16日、東京・後楽園ホール)

 メインの日本ライト級タイトルマッチは王者の三代大訓(ひろのり)=横浜光=が同級11位の宮本知彰(一力)の挑戦を受けた。5回に右ストレートでダウンを奪うと、6回に連打したところでレフェリーが試合を止めた。21年12月の西谷和宏(VADY)戦以来、6戦ぶりのTKO勝ち。「4回まではしょっぱかった。(TKO勝利は)久しぶりなので、それだけはよかった」と内容には満足できずも、倒して勝ったことを喜んだ。

 戦績は29歳の三代が16勝(5KO)1敗1分け、31歳の宮本が10勝(8KO)9敗。

 序盤は三代ペースで始まった。1回は左フックやワンツーを当てて、相手を下がらせていく。サウスポーの宮本は右ジャブ、左ボディーで反撃も、すぐに王者の左フックや連打にのみ込まれた。しかし、「甘かった。ジャブを当たってるからいいやって」と4回までは王者に消極的な部分が見られた。

 5回に奮起すると、強烈な右ストレートで宮本がダウン。三代が一方的に攻め立てる展開となり、宮本は右目の上をカットした。6回にもう一度攻め立てたところで試合が終わった。

 ライト級は現在、東洋太平洋が宇津木秀(ワタナベ)、WBOアジアパシフィック王座を中大の先輩である保田克也(大橋)が保持する。今後は「統一戦にいくのは明言していたので、次は統一戦に行きたい」と改めて宣言。相手については「宇津木選手と先にやりたい」と東洋太平洋王座をロックオン。中大の先輩である保田を「憧れの先輩。いつか超えたい」と2冠奪取後にラスボスとして対戦したい意向を示した。

 今回の初防衛戦を前に「実力差を見せて勝ちたい。KOかTKOで決めたい」と圧倒的な勝利を目指して試合に臨んだが、思うような展開には持ち込めず。「こんな試合では統一戦やったらやばい」と集中力と攻撃に磨きをかけることを誓った。

 一方、挑戦者の宮本は5月に柳堀隆吾(花形)を判定で下し、日本ランキング入り。それからわずか3か月でビッグチャンスが舞い込んだ。「変な奴に負けてランキングから落ちて辞めるんだったら、今後上にいくチャンピオンに負けて辞めた方がいい。自分には失うものがない。勝てば日本一の称号が手に入る」とデビューから9年目で得た大舞台での一戦に不退転の覚悟で挑んだが、勝利には届かなかった。

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