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J2藤枝が新戦力で上位斬りだ…17日・4位山口戦でMF世瀬啓人の移籍後初先発、DFモヨのベンチ入り浮上

スポーツ報知 2024年8月17日 9時45分

 J2で13位の藤枝MYFCは17日、ホームで4位の山口と対戦(午後7時、藤枝サ)する。今夏J3鳥取から加入したMF世瀬啓人(24)の移籍後初先発、今週J2長崎から加わったDFモヨマルコム強志(23)のベンチ入りが浮上。新戦力で上位に食らいつく。

 新たな顔ぶれが上昇気流を生み出す。藤枝は前節の甲府戦で0―3と完敗。須藤大輔監督(47)は「山口はカウンターに威力があるし、当たり前の事を当たり前に90分できるチーム。甲府戦と同じように入っては勝てない」と指摘し、2試合ぶり白星奪取に向け先発にもメスを入れる可能性を示唆した。

 期待が高まるのが今夏まで鳥取で10番を背負ったボランチの世瀬だ。鳥取U―18からトップ昇格した18年夏から約半年間、須藤監督の下でプレー。指揮官もパスセンスを高く認めており、途中出場した甲府戦を「誰が見てもパフォーマンスが良かった」と高評価した。

 15日の練習では主力組でプレー。「ボランチが落ち着かせるのが大事」と、今夏退団したMF西矢に代わる新たな中盤の軸に名乗りを上げた。山口の志垣良監督(44)は鳥取時代のコーチにあたる。「相手はやるべきことを徹底できるチームなので崩すには連続性が必要。藤枝のいいところを出せたら」。攻撃を活性化し、恩師に成長した姿を見せるつもりだ。

 また、15日に長崎から育成型期限付き移籍で加入が発表されたモヨも“即デビュー”の可能性が出てきた。今季、法大からプロ入り1年目ながら14試合に出場。英国人の父と日本人の母を持ち、50メートル走5秒台の俊足が光るウィングバックだ。「シンプルに前に速く、上下動をくり返すのが強み。数字を残していきたい」と気合十分。指揮官も「短距離走の選手みたい。彼の動きがトリガー(引き金)になる」と期待を込める。

 清水から加入したFW千葉もすでにゴールを決めている。新戦力が勝ち点10差のプレーオフ圏へチームを押し上げる。(武藤 瑞基)

  〇…山口戦当日に25歳の誕生日を迎えるMF大曽根広汰は「バースデーゴール、バースデーアシスト両方いきたい」と主役の座をさらうつもりだ。今季途中から右ウィングバックに定着し、ここまで2得点2アシスト。同じポジションのモヨが加入しただけに「いい刺激になる。切磋琢磨(せっさたくま)して高め合っていければ」と表情を引き締めた。

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