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宝塚歌劇星組トップ娘役・舞空瞳のサヨナラ公演開幕 コメディーの不倫妻役を新鮮に

スポーツ報知 2024年8月17日 16時32分

 宝塚歌劇星組公演「記憶にございません! ―トップ・シークレット―」(潤色・上演台本・演出、石田昌也)「Tiara Azul ―Destino―(ティアラ・アスール ディスティーノ)」(作・演出、竹田悠一郎)が17日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。

 2016年首席入団のトップ娘役・舞空瞳(まいそら・ひとみ)のサヨナラ公演。花組から19年4月に星組に組み替えされ、同10月に09年首席入団・礼真琴とトップコンビに就任して約5年。タカラジェンヌとしては約8年半の集大成のステージとなる。

 「記憶に―」はトップコンビ就任直前の19年9月に公開された三谷幸喜監督のオリジナル映画が原作。内閣支持率過去最低の総理大臣・黒田啓介(礼)が、街頭演説中に投石されて頭にケガを負って記憶喪失になり、それを機に人格的にもダメな男が真人間になる過程を描く政治コメディー。

 舞空は、首相秘書官・井坂(暁千星)と不倫している黒田の妻・聡子役(映画版は石田ゆり子)。これまでのキャリアでもコメディーの経験は多くなく、ヒロインとしても珍しい役どころに挑み、様々な表情で新鮮なムードを漂わせながら“花道”を歩んだ。

 「Tiara―」は演出の竹田氏の大劇場デビュー作。南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの北にある都市グアレグアイチュのカルナバル(お祭り)の1日を描くレビューで、真夏にふさわしい情熱的なダンスを披露。一方で「いつかまた」と題された夜明けの場面では、舞空の卒業公演らしい演出が続き、フィナーレでは銀橋に置かれたティアラを礼が舞空の頭に飾り、有終の美を演出した。

 9月22日まで。東京宝塚劇場では10月19日~12月1日に上演。

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