Infoseek 楽天

日ハム・新庄監督が甲子園来た! 母校にパワー観衆パニック…7回終了後はオリックス戦へ「負けたけど…もう感動」

スポーツ報知 2024年8月18日 5時0分

◆第106回全国高校野球選手権大会第11日目 ▽3回戦 西日本短大付0―4京都国際(17日・甲子園)

 日本ハムの新庄剛志監督(52)が母校・西日本短大付(福岡)の京都国際戦を応援するため、甲子園に駆けつけた。ファンが殺到してパニック状態となり、最上段のロイヤルスイートルームに移動する一幕もあった。試合は0―4で敗れて8強はならなかったが、ナインは全力プレーで新庄先輩とともに奮闘。新庄監督は7回終了後、京セラDへ移動してオリックス戦の指揮を執り、“Wヘッダー”を戦う熱い時間を過ごした。

 高校野球の聖地・甲子園に、まばゆいほどのオーラを解き放って「新庄剛志」が参上した。午前10時15分。母校の西日本短大付を応援すべく、黒のサングラスに白の半袖Tシャツ、腰に赤いチェックのシャツを巻き、ビシッと決めたヘアスタイルで球場入り。パワーを届けるようにバックネット裏の特設席から三塁側の後輩たちに力強く手を振った。

 「24メートルぐらいのオーラが(自分から)。甲子園中に光っていたからすぐバレました」

 来場を予告していたとはいえ、スター監督の登場に場内はパニック。1分もたたぬうちに一斉にスマホを向けられる“新庄フィーバー”が起きると、高野連に危険と判断され、すぐにロイヤルスイートに移動した。午後2時から京セラDでの試合が控え、当初は「見れても1回1/3?」と笑っていたが、結果2時間、7回裏終了まで全力で応援した。「親子ゲーム(笑い)。もう感動した。1つのアウトに対して皆が声をかけて、ヘッドスライディングでかえってきても拍手を送って。負けはしたけど、選手の姿を見て学べる部分、すごく感動を与えるチームになるんじゃないかって思った」

 母校を率いる西村監督は、高校時代の同級生。新庄監督が中堅を、西村監督が遊撃を守った。高3の夏は、新庄監督が福岡大会決勝でサイクル安打を放ちながらも、甲子園には届かなかった。「監督から西短のユニホームを1枚借りてたんだけど(関係者から)『着ちゃダメ』って言われて…」。秘策は出せなかったが、バントを失敗した選手に「大丈夫、大丈夫」と声をかける旧友の姿に胸を打たれた。

 プロ入り後の04年には甲子園出場を祝して推定700万円の特注マイクロバスを寄贈。今回は清宮や万波らの使用しているバットを自費購入して学校に贈った。2回に右翼手が好返球で本塁生還を阻止した際には「すごくいい肩。チャージもよかった」と手をたたいて大喜び。車で京セラDに戻ったのは、オリックス戦開始の約1時間前だった。

 阪神時代に11年間プレーした聖地で、初めてのスタンド観戦。「甲子園で2勝もしてくれて、楽しい思いをさせてくれた」。泥だらけで戦い抜いた後輩たちの背中が、何より誇らしかった。(堀内 啓太)

◆日本ハム・新庄監督の一日

午前10時15分 白の半袖シャツにジーンズ、スニーカー、サングラスの私服姿で球場入り

  10時18分 バックネット裏に登場して三塁側の西日本短大付ナインに手を振るも、ファンが押し寄せてパニック状態となり警備員が「座席にお戻りください」と制止する事態に。別室のロイヤルスイートルームに移動

午後0時25分 試合開始から7回裏終了まで観戦

  0時27分 球場の去り際に残り2イニングを意味するVサインをつくり「(試合は)まだわからん。まだわからん」とエール

  0時55分 京セラD到着

  1時50分 メンバー表交換に登場してファンから拍手

  4時38分 日本ハムは0―3の完封負けで試合終了。西日本短大付ナインへの熱い思いなどを約7分語って球場を後にする

この記事の関連ニュース