◆第106回全国高校野球選手権大会第11日目 ▽3回戦 京都国際4―0西日本短大付(17日・甲子園)
京都国際のアルプス席では、真っ赤な鉢巻きを巻いた京都成章野球部、3年生16人の姿があった。両校は今夏の京都大会2回戦で対戦し、京都成章は0―3で敗戦。それでも永易湊大前主将(3年)は「(京都)国際相手で悔いはなかった。監督も部長も自分たちの先輩ですし、甲子園に行ってほしくて」と、授業があった3回戦以外全試合で3年生を募り、毎試合20人前後で応援に駆けつけた。
京都国際・小牧憲継監督(41)、宮村貴大部長(41)はともに京都成章野球部OB。今夏敗退後に退任した松井常夫監督(60)の教え子だ。京都国際のチャンステーマ「BuffaYell(バッファエール)」の歌詞も覚えて声を張り上げる“後輩たち”に、小牧監督は「力になっている。本当に感謝しかない」と感服の様子だった。
「自分たちの思いや、京都の野球を背負って優勝まで駆け上がってほしい」と永易。世代を超えた強固な球縁で、同校初の日本一を後押しする。(森口 登生)