第１０６回全国高校野球選手権に出場した掛川西の新チームが１７日、同校グラウンドで始動した。岡山学芸館との２回戦（１５日）に０―２で敗れてから中１日、午前６時４５分から約３時間半、３年生を含めて汗を流した。
新主将には甲子園での２試合で９打数６安打の活躍を見せた鈴木脩平二塁手（２年）が就任した。春先から指名されていたが、中学から憧れている山下陸人遊撃手（３年）の後を引き継ぐ形となり「最高の主将の次、重圧はある」と緊張気味だった。
新チームの最初の目標は「秋の東海優勝」。明治神宮大会切符と来春センバツ出場を濃厚とする栄冠を狙うと意気込んだ。前主将がつくった合言葉「きょうも強化」も受け継ぐ。この日の練習でも仲間に呼び掛けると、山下前主将も後に続いていた。
秋の公式戦初戦は９月１４日開幕の県大会から。大石卓哉監督（４４）は「全員気合が入っていた。先輩が後輩にもたらした『俺たちも甲子園に行ける』という心に燃えている炎が消えることないように、ここが甲子園だと思って練習したい」。基礎から徹底して鍛え上げていく。（伊藤 明日香）
副主将・石川「自分も主将」 副主将・佐藤「自滅しない」
〇…副主将には甲子園２試合でフル出場した石川大峨一塁手、佐藤駿斗三塁手（いずれも２年）が就任した。１６日、大阪からバスで学校に戻った後の２年生によるミーティングで決定した。１８７センチ右打者の石川は「主将を支えるというよりは自分も主将という気持ちでやっていく」と言葉に力を込めた。今秋に向け佐藤は「自滅しないように当たり前のことを当たり前にやっていきたい」と気を引き締めていた。