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【高校野球】今夏県準Vの聖隷クリストファーの1年生左腕・高部陸が1失点完投…来春センバツへつながる静岡県予選が開幕

スポーツ報知 2024年8月18日 6時20分

◆高校野球秋季大会静岡県予選 ▽1回戦 聖隷クリストファー3-1浜松学院(17日・浜北)

 来春のセンバツに直結する県予選が開幕し、1回戦25試合が行われた。今夏準Vの聖隷クリストファーは公式戦初先発の1年生左腕・高部陸が4安打1失点完投の活躍で浜松学院を3―1で下し、好発進。

  聖隷の1年生左腕・高部は落ち着いていた。2点リードで迎えた8回2死二、三塁のピンチ。フルカウントから右打者の内角へこん身の速球を投げ込んだ。見逃し三振に仕留め「開き直って思い切り攻めました」。夏の県決勝で掛川西に苦杯をなめてから19日。来春のセンバツへとつながる初戦で浜松学院を接戦で破った。新生・聖隷の白星発進に貢献した。

 掛西戦のスタメンに名前を連ねたのは1人だけ。ほぼメンバーが入れ替わる中、夏を経験している新エースが、落ちついた投球を見せた。4回までに3度先頭打者を出しながら、ホームは踏ませない。序盤にスクイズなどで奪った3点を最後まで守り切った。

 大会前の10日から2泊3日で神奈川遠征を敢行した。横浜、慶応、平塚学園と強豪に胸を借りた。3連投した高部は2戦連続で先発して5回を投げ、最終日は抑えでマウンドに上がった。この日は疲労が残る中での登板となったが「悪いながら打たせて取る投球ができたのは成長につながる」と、胸を張った。

 ミスもあった。新主将の逢沢開生右翼手(2年)は「空回りするぐらい気合を入れて行こうと思ったけど、やっぱり緊張しました」と、反省。それでも昭和、平成、令和と3元号での甲子園が懸かる上村敏正監督(67)は「もう少し涼しくなれば面白くなりそう」と、秋に向けて手応えを口にした。3年生があと一歩で届かなかった聖地を目指し、聖隷の新たな挑戦が始まった。

(塩沢 武士)

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