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【日本ハム】高卒3年目・松浦慶斗が4戦連続無失点 大阪桐蔭出身「大阪の匂い」「むら~っと」「しっかりやろうって気持ちになれる」

スポーツ報知 2024年8月18日 6時35分

 日本ハムの高卒3年目・松浦慶斗投手(21)が17日のオリックス戦(京セラD)で2番手で登板し、1回1安打0封と結果を残した。サウスポーながら直球は最速153キロを計測。大阪桐蔭時代に高校3年間を過ごした思い出の地で、今季初登板から4試合連続無失点とした。チームは3安打完封負けで、約1か月半ぶりに連敗を喫した。

 大阪の香りを力に変え、堂々と猛牛打線に立ち向かった。0―3の7回2死一塁。松浦は150キロの直球で追い込んでから、最後に大里をスライダーで投ゴロに封じた。8月8日の楽天戦から4戦連続で無失点。「先頭には打たれたけど腕を振って押せた」と大粒の汗を拭った。

 全15球のうち14球が直球勝負。安打と四球で走者は許したが「ストライクに入ればまっすぐは自信がある」と自己最速にあと1キロに迫る153キロで押し切った。一方、今季初登板から全て四球を与えるなど成長途上の21歳。新庄監督は「ちょっと高めに浮く球が多いかな」と課題を示しつつ「思い切りのある投手なので。勢いあるあの球が低めにどんどんいったら使い道がまた広がってくる」と改めて潜在能力の高さを評価した。

 高卒3年目。エースナンバーを背負った大阪桐蔭では1年秋からベンチ入りし、3年春夏の甲子園に出場。16日に大阪空港に到着した際には「大阪の匂いだなって。むら~っとした“大阪臭”がある」と高校時代を思い出した。12日の西武戦では2者連続で四球を与え1死も奪えず降板。「エスコンで悪い投球をしてしまったけど、場所が変わってリフレッシュして違う自分になれた。大阪は特別。『しっかりやろう』って気持ちになれる」と湧き上がるパワーを球に込めた。

 宮城・石巻市で生まれ、小学2年時に親の故郷である北海道・旭川市に転居。6年時にファイターズジュニア選出、旭川大雪ボーイズでは世界大会も経験した。「1軍は調子が悪いからといって打たれていい舞台じゃないし四球という課題も明確。0で抑えたとしてももっと流れを持って来る投球がしたい」と左腕。収穫と課題を胸に、球場を後にした。(堀内 啓太)

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