Ｊ１北海道コンサドーレ札幌ＦＷ白井陽斗（２４）が、今度は万全の態勢でピッチに立つ。札幌は１７日、宮の沢で日大と３０分ハーフの練習試合を行い、１―７で敗れた。シャドーで４０分プレーした白井は、前日１６日の鳥栖戦（５〇３）にも後半４５分から出場したが、予期せぬ事態続きのことだった。
今夏、Ｊ３琉球から加入。札幌デビューとなった７日の横浜Ｍ戦は、ＤＦ高尾の発熱などを受けて急きょ横浜へ飛び、試合直前に会場入りした。鳥栖戦は試合前練習でＭＦ浅野が左太もも裏を負傷。「アップをベンチで見てたら、すぐ用意してと言われて」とメンバー入りし、出場機会を得た。
「言われた時は『えっ』ていうのと『また』っていうのが。ぐちゃぐちゃでしたね、感情は」と苦笑する中も奮闘。４９分にはゴール前でこぼれ球に反応するも、左足でミートし切れなかった。「ちょっと焦り過ぎた。決められていれば、より持ってる男だったんだけど。悔しすぎて眠れなかった」
無念さは、先発が予想される２１日の天皇杯・Ｊ２千葉戦で晴らす。「特に攻撃の面でより多くボールに絡みたい」。開始から持ち前の速さを見せる時が、ようやく来る。
（砂田 秀人）