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大谷翔平、カージナルス戦初アーチで日本人初の“30球団制覇”達成 8月不振も4戦ぶり38号ソロで快挙

スポーツ報知 2024年8月18日 9時39分

◆米大リーグ カージナルス―ドジャース(17日、米ミズーリ州セントルイス=ブッシュスタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が17日(日本時間18日)、敵地・カージナルス戦に「1番・DH」で先発出場。5回に4試合ぶりの38号ソロを放ち、日本人選手初の“30球団制覇”を達成した。

 16日(同17日)に続き、この日も選手が個性を表現する「プレーヤーズ・ウィークエンド」の試合。愛犬・デコピンのデザインが施されたスパイク、「改善」などの文字が入ったバットを使用する大谷は、2点を5回2死。1ボール1ストライクからカ軍先発のN・パランテの3球目、80・3マイル(約129・2キロ)ナックルカーブを振り抜いた。打球速度111・9マイル(約180キロ)、打球角度21度の弾丸ライナーで、飛距離384フィート(約117メートル)。10打席ぶりの安打を右中間フェンス後方にあるカージナルスのブルペンに打ち込んだ。大谷はエンゼルス時代も含め、カージナルス戦だけ本塁打を打ったことがなかったが、メジャー7年目で全球団を攻略した。ベンチではE・ヘルナンデスと人気漫画「ドラゴンボール」の“かめはめ波ポーズ”を披露した。

 この日は初回の第1打席では四球を選んで出塁。すかさず今季36盗塁目を決め、先制のホームを踏んだ。3回の第2打席は空振り三振も振り逃げで一塁に残り、リーグ2位タイとなる37盗塁目。そして、今度は復調アーチ。本塁打争いではリーグ2位のオズナ(ブレーブス)に2本差となった。

 前日16日(同17日)の同戦では5打数無安打で2試合ぶりのノーヒット。9回に空振り三振に倒れた際はベンチ裏でバットを投げつけるなど珍しく怒りを爆発させるシーンもあり、それほど状態は良くなかった。8月は16日終了時点で14試合で5本塁打も月間打率1割6分4厘。この日の試合前にはロバーツ監督も「ここ3週間における彼の四球(出塁)率は大幅に下がっている。スイングするかしないかの判断も良かった時のようにはできていない」と話していた。しかし、ただでは終わらないのが大谷。これでシーズン49発ペース、48盗塁ペースとなり、史上6人目の「40―40」どころか史上初となる「45―45」、さらに「50―50」も視界に捉え、8月中の「40―40」最速達成も見えている。歴史的な年に加わった全球団制覇という新たな勲章が完全復活のきっかけとなるかもしれない。

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