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パルマGK鈴木彩艶、日本人GK初のセリエAデビューで痛恨“ハンド” リアルな現地評価「経験が浅い」

スポーツ報知 2024年8月18日 11時41分

◆イタリアセリエA▽第1節 パルマ1―1フィオレンティーナ(17日・タルディーニ・スタジアム)

 イタリアセリエA初の日本人GKとして今夏加入したパルマの日本代表GK鈴木彩艶(21)が、開幕のフィオレンティーナ戦でデビューを果たした。先発メンバーに名を連ねると、前半は好セーブを連発。しかし1点リードの後半30分、ペナルティーエリア左のボールを処理しようとして飛び出すと、ピッチを滑りながらキャッチした場所がわずかにボックス外に出てしまいハンドに。この直接FKを決められ、同点ゴールを許した。試合は1―1と引き分けた。

 痛恨のミスでほろ苦いセリエAデビューとなった鈴木だが、前半23分にはロングパスから先制点の起点となるなど、効果的なプレーも数多く見られた。ペッキャ監督は、鈴木やセンターバック陣に対し「選手たちは試合開始、感情的に上がって堅くなっていた。ディフェンスライン、コントラストが滑ったところもあったが、壮麗なプレーだった。途中出場した敵も強く優れた相手だったが、よく対峙して優秀だった。彩艶にも、それが言える。彼からパスがたくさん出ている。ゴールも彼から発展した。みんなポジティブなプレーだった」と一定の評価を与えた。

 一方、現地記者のリアルな評価は意見が分かれた。パルマTVルカ・アンポリーニ記者は「(ハンドになった)あの焦りのプレーさえなかったら、あのFKさえなかったらもっと評価は高かった。残念。でも合格点を与える。6点。その失点の前後は、最高のプレーをみせたから」と寛大な評価。一方、80歳を超えるベテラン・ジャンカルロ・チェーチ記者は「経験が浅いっていうことだ。セリエAでプレーしたことがない選手のミス。(FKの場面は)ポストをカバーしなければならなかったのに、出遅れた。(FKを決めた)ビラーギがこんなにFKが上手いとは思わずに油断したのだ」と厳しく評価した。

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