第１０６回全国高校野球選手権は１９日、準々決勝４試合が行われる。２０１５年以来、９年ぶり３度目の優勝を目指す東海大相模（神奈川）は休養日の１８日、西宮市内のグラウンドで２時間にわたって練習を行った。元巨人捕手の原俊介監督（４６）は関東第一（東東京）戦に向けて、自ら実技指導を行った。
身ぶり手ぶりを交えながら、原監督は打撃練習に臨むナインへと、懇切丁寧にスイングを実演した。
「左投手に対して、高校生はなかなか打つのが難しい。左投手は、僕は立つ機会が多かったんで、彼らよりはコツを得ている。後ろから見させて、どんな感じでボールに入っていくのか、イメージですよね。その見本を見せました」。巨人時代、右打者として左投手を相手に６２打席立った経験を授けた。
関東第一の打線には「上位は足が速く、展開を作り、クリーンアップでかえすというチーム。上位が出塁すると、得点率が高くなる。そこがポイントだと思いますね」と分析。東海大相模の打線も好調だけに「仲間が作ってくれたチャンスに気持ちを燃やして、それをかえすということを期待しますね」と力を込めた。
「いい緊張感。勝負はやってみないと分からない」と指揮官。縦じまのプライドを胸に、正々堂々と強敵に臨んでいく。（加藤 弘士）