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北海学園大の最速153キロ右腕・高谷舟は雪辱の秋へ意欲「神宮に行く」…札幌六大学野球

スポーツ報知 2024年8月19日 6時45分

 札幌六大学野球(札幌学生野球連盟)秋季リーグ戦が21日、札幌円山球場で開幕する。今春2位で、秋連覇を目指す北海学園大は初戦で札幌大と対戦。最速153キロ右腕・高谷舟(3年=札幌日大)は、夏の甲子園初出場を果たした母校の活躍に負けじと明治神宮大会出場を目指してマウンドに上がる。

 北海学園大の豪腕が“史上最強”の呼び声高い投手陣を引っ張る。春は3試合の登板に留まった高谷。チームも星槎道都大に連敗し、1勝差で優勝を逃した。雪辱に燃える秋に向け「春は調子自体は悪くなかったけど、試合になると結果を残せなかった。今は大学で一番くらい状態が良い。不安もなくて、楽しみな気持ちが大きい」と声を弾ませた。

 春以降は、課題だった走者を背負った状況での投球を見直しながら、体作りにも力を入れてきた。週6回ジムに通い、筋トレの量は昨年の倍に。これまで夏は取り組んでいなかった上半身の筋トレも取り入れた。例年は夏場に体重が1~2キロ減少していたが、今年は1キロ増で、「ランナー出てからの球速もですし、平均球速も上がっている。(練習試合での平均は)147キロだった。今までとは違う手応えがある」とうなずいた右腕。島崎圭介監督(53)も「ここぞという場面で三振をとれるピッチャー。先発として頑張ってほしい。調子はすごく良さそう」と目を細める。

 7月には母校の札幌日大が南北海道大会初制覇。夏の甲子園に初出場した。高校3年時、準優勝で悔し涙をのんだ高谷は準決勝、決勝を現地観戦。「粘り強く戦う姿を見て格好いいなと思った。負けないように自分も北海道の野球を盛り上げたい」と刺激を受けて秋を迎える。

 150キロ超の速球が武器の右腕・工藤泰己(3年=北海)らチーム内のライバルも多い。登板機会を得ることは容易ではないが、夢のNPB入りに向けてアピールは必須だ。「プロになりたいですし、目標は上位指名。それに向けてもこの秋が勝負になる。全勝で優勝して、(昨年敗れている)代表決定戦で借りを返して、神宮に行く」と11月の大舞台に視線を向けていた。(島山 知房)

 ◆高谷 舟(たかや・しゅう)2003年7月27日、札幌市生まれ。21歳。札幌円山小3年時に円山スターズで野球を始める。札幌向陵中ではTTBCでプレー。札幌日大では3年時に春季全道大会優勝。夏は南北海道大会準優勝。北海学園大では1年春にリーグ戦デビューし、通算3勝。179センチ、82キロ。右投右打。

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