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【日本ハム】宮西尚生が元阪神・小山正明に並ぶNPB歴代5位タイの通算856試合登板を達成

スポーツ報知 2024年8月19日 6時45分

◆パ・リーグ オリックス5―2日本ハム(18日・京セラドーム)

 日本ハム・宮西尚生投手(39)が18日のオリックス戦(京セラD)で小山正明に並ぶNPB歴代5位タイの通算856試合登板を達成した。史上最多402ホールド(H)、現役最多登板数を誇る左腕は、7回から登板して1回を8球で3者凡退斬り。6月26日の西武戦から15試合連続で無失点とした。チームは同一カード3連敗を喫し、首位・ソフトバンクとの差が13ゲームに広がった。

 積み上げてきたものの違いを見せつけた。プロ野球史上歴代5位タイとなる通算856試合目のマウンドで、宮西はわずか8球で仕事を終えた。肩を並べたのは、同じ兵庫出身でNPB歴代3位の通算320勝を挙げた小山正明。「大先輩。こうやって偉大な先輩方が残してくださった記録を目標にやってきたので感慨深いね」と実感を込めた。

 出番は3点ビハインドの7回から。まずは先頭の紅林をチェンジアップで追い込み、最後は内角低めのスライダーで空振り三振。宗、池田も抜群のコンビネーションで寄せつけなかった。あっという間の3人斬りで15試合連続無失点。0点台の防御率も更に良化し「(新球の)チェンジアップで配球のバリエーションも増えているから、ワクワクしながら投げている。それがいい結果につながっているかな」とうなずいた。

 究極の「負けず嫌い」が39歳の今も進化を続ける秘けつだ。後輩の加藤貴は言う。「誰よりもストイック。あの年で、まだ若手と一緒に走り込んで勝つからね」。自身の高校時代を「陸上部」と例えるほど昔から走り込んできた宮西。「古い考え方かもやけど、限界まで追い込んで耐える。そこで養った『何くそ魂』が今もマウンドで生きている」。不断の努力と不屈の精神力が前人未到の400H、この日の記録につながった。

 今季中に梶本隆夫が持つ歴代4位の867登板も射程に捉え「1個でも上にいけるように頑張りたい」。頼もしすぎる北のレジェンド左腕が、6年ぶりCS進出を狙う新庄ハムを支えている。(堀内 啓太)

 ◆小山 正明(こやま・まさあき)1934年7月28日、兵庫県生まれ。91歳。高砂高を経て、1953年に阪神に入団。62年には27勝11敗で沢村賞を受賞。64年、東京オリオンズ(現ロッテ)へ移籍。73年、大洋(現DeNA)へ移籍し同年限りで引退。通算856試合登板でプロ野球歴代3位320勝、史上唯一の両リーグ100勝を達成。右投右打。

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