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世界王者・中谷潤人が3階級上の日本ランカーとスパー 「1ラウンドごとのテーマを大事にしている」

スポーツ報知 2024年8月19日 18時36分

 プロボクシングWBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・中谷潤人(M・T)が19日、相模原市の所属ジムで、日本スーパーフェザー級(58・9キロ以下)5位の神足茂利(M・T)相手に4ラウンドのスパーリングを行った。

 自身より3階級上の相手との実戦練習となったが、この日のフットワークも軽快。「相手の体が大きいぶん、ケガを恐れることなくぶつかっていける」と力いっぱいにパンチを打ち込んだ。中谷は7月20日、両国国技館で同級1位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)を初回KO勝ちし、初防衛に成功。ダメージもなかったことから、試合後1週間で練習を再開。今月8日には次戦に向けた実戦練習も始めた。9日から12日までは相模湖カントリークラブで走り込み合宿を行い、体力アップに努めた。15日にも日本スーパーバンタム級1位の石井渡士也(RE:BOOT)とスパーリングを行っている。

 「状況を見ながら、どう対応するか。今は1ラウンドごとにテーマを持って、それを大事にしながら実戦練習を行っています。神足選手は距離が遠く、戦い方を工夫してきたし、スタミナも削られましたが、いい動きはできたと思います」と手応えを口にした中谷。次戦の相手などは未定だが、秋以降の開催を見据えて少しずつ練習量を増やす予定。米国ロサンゼルスでのスパーリングを中心とした合宿も予定している。

 一方、神足は秋に再起戦を予定している。今年4月、ライト級(61・2キロ以下)で浦川大将(帝拳)と対戦したが6回TKO負け。今後はスーパーフェザー級でのタイトル奪取を目指していく。昨年3月以来となる中谷との実戦練習を終えた神足は「中谷選手とやると距離感が良くなるんです。こっちはいろんな角度からジャブを出して誘うんですが、どんなボクシングにも対応してくる」と王者の引き出しの多さを感じた様子。スパーリングを見守った村野健会長は「神足は懐が深いし、スタミナもある。中谷にはいい練習になったでしょう」と目を細めた。

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