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【巨人】広島と首位攻防”天王山”でこそ坂本勇人の怖さが見られる…20年の終盤も驚異の打撃力でV導く

スポーツ報知 2024年8月20日 5時0分

 巨人の坂本勇人内野手(35)が19日、1差で追う広島との首位攻防3連戦(20~22日、東京D)への決意を示した。優勝争いの行方を左右する大一番を前に「ここからは全部の試合が大事」と宣言。12球団トップの防御率2・23を誇る広島の強力投手陣が立ちはだかる。3タテを食らえばマジック30の点灯を許す決戦。背番号6が打線のキーマンになることを裏付ける3つの好データを、野手担当の内田拓希記者が「見た」でひもといた。

 ペナントを左右する3試合が始まる。20日から広島と首位攻防3連戦。8度のリーグVを経験してきた坂本は「もうここからは全部、どこが相手でも大事になってくる」と言い切った。18日の横浜での延長サヨナラ負けからすでに、目線は切り替わっている。

 8月、チームは8勝6敗1分けと勝ち越し。モンテスら新戦力が台頭している一方で、V争いの経験がない選手も少なくない。阿部監督はスポーツ報知のインタビューで「何回も優勝を経験して力の入れどころは分かっているはずだし。ここだ、みたいのも分かってるはずだからね」と百戦錬磨を誇る坂本の底力に期待する。その「底力」が、ここ一番で発揮される―。坂本のバットに期待を持てる3つのデータがある。

 〈1〉ラストスパート力 巨人が最後にリーグVを果たしたのは、コロナ禍で開幕が6月にずれ込んだ20年だ。調整が難しいシーズンに夏場まで打率2割中盤にとどまっていたものの、9月以降の57試合で打率3割2分1厘、9本塁打、37打点の大活躍。1勝の重みを増す正念場でこそ、その集中力は研ぎ澄まされる。

 〈2〉カープキラー 今季の広島戦は11試合で打率3割7分。20日から先発が予想される森下→床田→アドゥワのいずれからも打率4割以上をマークしている。12球団トップの防御率2・23を誇る広島に対し、巨人は先制すれば7月3日の中日戦(前橋)から19戦無敗(18勝1分け)。坂本が好相性の先発陣から突破口を開けば、勝利は大きく近づく。

 〈3〉調整力 6月26日に打撃不振で登録抹消となった直後は「(状態が)なかなかいいなという期間が短い。それは何が原因かはちょっと分かんない」と不振の一因を自己分析。4月には5試合連続無安打を経験するなど一度バットが湿ると長引いたが、8月は連続試合無安打はなし。18日のDeNA戦(横浜)では8回に一時同点の適時二塁打。2戦連続タイムリーを放つなど状態も上向きだ。

 今季、坂本がアーチを放てば4戦負けなしだ。復調の兆しを見せる打撃の状態と、大一番で何度も見せてきた精神力。レジェンドがその底力を発揮し、チームを首位に押し上げる。

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