◆第106回全国高校野球選手権大会第12日 ▽準々決勝 神村学園8-2大社(19日・甲子園)
昨夏4強の神村学園(鹿児島)が県立伝統校・大社(島根)に勝利し、2年連続の準決勝進出を決めた。
超満員の大社アルプスからは熱烈な応援が展開され、神村学園ナインにとっては脅威となったが、ナインにはそれらを楽しむ余裕があった。
選手たちによれば、試合前のミーティングでは小田大介監督(41)から「9割以上が相手チームの応援になる。自分たちの応援だと思って聞くようにしよう」といった話があり、ナインは異様な空間を「想定内」と理解。「あまりに音が大きすぎて、指示が通らない場面もありましたが、長い人生でもなかなか味わえない機会。『不動心』で立ち向かいました。楽しかったです」と控え選手の一人は笑顔で語っていた。