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「顔見せではない。勝ち抜く覚悟」“コバホーク”小林鷹之氏が総裁選出馬正式表明一番乗り

スポーツ報知 2024年8月20日 6時0分

 自民党の小林鷹之前経済安全保障担当相(49)が19日、国会内で記者会見を開き、党総裁選への立候補を正式表明した。10人超の「ポスト岸田」候補の出馬が取り沙汰される中、正式に名乗りを上げたのは初めてとなる。

 冒頭、「自民党総裁選に覚悟を持って出馬することを表明します」と力強く会見スタート。党内では名前が由来の「コバホーク」の愛称で知られ、演説台には白い鷹マークのシールも。よどみない言葉選び、大きな身ぶり手ぶりは、総裁選への周到な準備をうかがわせた。

 強調したのは派閥のしがらみの否定。「脱派閥選挙を徹底する。旧派閥に対する支援は一切求めません」と言い切った。「全ての党員、国民に新たな自民党に生まれ変わることを約束する」と裏金イメージの脱却を宣言した。一方で、裏金事件を巡る党処分を見直す考えはないとの姿勢も。実態解明に関しては「新事実が出れば党としての調査を考える」と話すにとどめた。

 40代という刷新感が売りの小林氏は、当選回数の少ない若手議員から絶大な支持を受ける。推薦人も確保しており、この日は20人超の国会議員が同席した。旧安倍派の福田達夫元総務会長(57)は「仲間たちは、まず最初に旧領袖の方々に『派閥ではない理屈で戦いたい』と仁義を切っている。何があっても、この方向でいくと決めている」と結束の固さを見せる。別の議員は「いま若手は小泉進次郎氏よりコバホーク支持になっている」と潮流を明かした。

 最大の弱点はまるで名前が知られていないこと。埋没を避けるためか出馬表明も一番乗り。18日には趣味のランニング姿を報道陣に公開するなど露出に余念がない。この日「知名度がないというのは、全てにおいて課題」と認めながらも「顔見せではない。勝ち抜く覚悟で臨んでいる」と自信を見せた。乱立模様でカオス状態となっている総裁選。まずは気鋭の鷹が先手を取った。

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