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元大関・雅山の二子山親方の長男・竹内雅功が陸上全国大会1500Mで健闘

スポーツ報知 2024年8月20日 6時0分

 大相撲の二子山親方(47)=元大関・雅山=の長男、竹内雅功(まさとし、東京・葛飾区立新宿中3年)が19日、福井県営陸上競技場(9・98スタジアム)で行われた全日本中学校陸上競技選手権(通称、全中)第3日の男子1500メートル予選第7組に出場し、4分9秒81で5位となった。決勝進出の条件は予選全8組の各組1位8人と各組2位以下のタイム上位7人の計15人だけ。竹内は「狭き門」の決勝進出を目指し、途中、2度も先頭に立つなど積極的な走りを見せたが、惜しくも予選敗退。現地で応援した二子山親方は「果敢に攻める走りをしてくれました」と愛息をたたえた。

 「全中」は全国の中学生陸上部員の憧れ。角界で「20世紀最後の怪物」と呼ばれた元大関の息子は、パワーが求められる砲丸投げではなく、持久力とスピードが必要な1500メートル走で全国のアスリートと戦った。竹内は7月の東京都中学校総合体育大会で男子1500メートルの参加標準記録(4分8秒50)を突破する4分8秒20の自己ベスト記録で2位となり、全中の出場権を獲得。この日、気温33度の猛暑の中、自己ベストには及ばなかったが、全力で走り抜いた。

 レース後、応援に来た父の二子山親方と顔を合わせた竹内は決勝進出を逃した悔しさで号泣したという。二子山親方は「関東大会(7、8日)では見に行こうと思ったのですが、息子が『(意識して)見に来るの?』という精神的に弱い部分を見せて成績が振るわなかった。でも、今回は見に行っても、果敢に攻める走りをしてくれました。順位も全体の半分より上の成績を残してくれた。(成長痛などで)走れない時期が半年くらいあって全国大会に行けると思っていなかったのに、この舞台に立てた。なおかつ攻めるレースをしてくれた。満足です」と感慨深い表情で話した。

 小学生の頃は、まわしをつけて相撲の稽古にも励んでいたが、中学生になり、中長距離走の才能と醍醐(だいご)味を知り、走り込む日々を送る。現在、身長172センチ、体重57キロの体格に成長した。全国のライバルたちと力の限り戦った竹内は「将来の目標は、後々、考えていきます」と話す。雅山(二子山親方)35歳まで12年にわたり、現役を続けて土俵を沸かせた。偉大な父から受け継いだガッツは中長距離走にとっても大事な資質。偉大な父とは異なる競技で次のステージを目指す。

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