東京・浅草で人力車を引く現役俥夫（しゃふ）の３人組ユニット・東京力車が２０日、東京・浅草ＲＯＸまつり湯で新曲「涙ひとしずく」（２１日発売）の発売イベントを行った。
同曲を作詞した純烈のリーダー・酒井一圭が、東京力車の“仕事着”を着てサプライズ登場。「ウエストがあっていなくて、勝手にチャックが空いてくる（笑い）。おなかを引っ込めながら話しているんです」と苦笑した。
不安と野望に満ちた思いを胸に、がむしゃらに夢を追い求めていく男の生きざまを描いたという同曲。石橋拓也は「この曲を一人でも多くの方に届けられるように、魂を込めて歌っていこうと思う」と力強く宣言。デビュー５周年を迎え、「諦めないでやって来て良かったです。やめようと思ったこともあるけど、やめないで、踏ん張って。ここまでやって来て良かった」と涙ながらに語った。
その姿に、酒井は「『らしさ』をどんどん追求してほしい。自分らの思った通り思いきってやってみる。基本的に、３人が『これは！』と思うことに対しては、やっぱり勝負した方がいいよね」とアドバイスした。来年３月末をもって岩永洋昭が卒業し、自身も同じ３人組になるが「３人組の先輩でしょ。見ていて、かなわんなと思い始めていて。（岩永の卒業後は）３人でやっていこうと思っていたんですけど、人数増やさなあかんな、さらに言うなら、もっと若いヤツを入れにゃいかんと思っています。ほんま、３人組はオマエらが突っ走ったらええと思うわ！」と激励。「紅白狙うなら（交代は）三山ひろしさんか、山内惠介さんでよろしく。こっちには来ないでな」と話し、笑いを誘った。
３人は、１１月２５日に初の日本武道館公演を控える純烈に、感謝の気持ちを込めて「浅草から人力車に乗って会場入りすること」を提案した。酒井は「ほんなら、乗せてもらおう」と快諾。「（今日来てくれた）この人たちを種火に頑張らなあかんで。夢かなうと思うんで、皆さんも応援してください！」と熱く呼びかけた。
〇…東京力車は同曲のほか、カップリング曲「命の華」、“第２の故郷”浅草への感謝の気持ちを込めた「浅草ララバイ」を熱唱。田井裕一は「浅草で歌えるのはうれしいね。浅草に感謝を歌った楽曲がなかったので、やっとできたなという思いです」と感慨深げだった。