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【巨人】「カープとこれで五分になったのかな」阿部監督の言葉の真意は? 浅野のプロ初三塁打がヒントか

スポーツ報知 2024年8月20日 22時50分

◆JERA セ・リーグ 巨人3―8広島(20日・東京ドーム)

 巨人が3連敗すれば広島にマジック30が点灯する首位攻防3連戦の初戦に大敗。何としても勝ちたかったはずの一戦で、痛すぎる一敗となった形だが、試合後の阿部慎之助監督は、むしろ淡々としていた。

 2年目の浅野翔吾外野手がプロ初三塁打を含む2安打をマークしたという話題に「ね。いい所もたくさんあったんでね。大差で負けちゃいましたけど、カープとこれで五分になったのかな。と思って、明日切り替えてね、またやりたいなと思います」とコメントした。

 現役時代から、いくつもの修羅場を潜り抜け優勝をつかみ取ってきた指揮官だけに、単なる強がりには思えない。ただ、それぐらい多少無理やりでもポジティブに切り替えることが時には必要なのかもしれない。

 絶対に負けられない一戦。この日、先発マウンドに上がった山崎伊織投手の顔には、強い責任感がにじみ出ているように見えた。初回に失点し、満塁のピンチを招いた時はそれが重圧に変わったのか。いつもの淡々としたマウンドさばきとどこか違う、悲壮感すら…。

 浅野翔吾は対照的だった。大差のビハインドもどこ吹く風。4回のプロ初三塁打。ダイヤモンドをさっそうと駆け、雄たけびを上げながらガッツポーズを繰り返す姿は、満員の東京ドームでプレーできる喜びにあふれていた。

 首位攻防、真夏の正念場。あと2連敗すれば、広島にマジックが点灯する。この状況にどんなメンタルで立ち向かうか。「カープとこれで五分」阿部監督の言葉通り、開き直って戦うことができれば、きっと道は開ける。

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