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大の里 しこ名由来の元大関・大ノ里の地元・青森を表敬訪問 「先代のように大関になる」

スポーツ報知 2024年8月20日 18時8分

 大相撲の関脇・大の里(二所ノ関)が20日、大正から昭和初期にかけて名大関と呼ばれた大ノ里萬助の故郷である青森・藤崎町を訪問した。大の里のしこ名の由来は「相撲の神様」と呼ばれた元大関の大ノ里萬助(本名・天内萬助)。天内家の当代である天内司さんと藤崎町役場と初めて面会した。町民に歓迎された後に家系図の説明を受けるなどし懇談した。大の里は「先代も大関だった。名前をいただいたからにはしっかり大関にならないといけない」と意気込んだ。

 昨年、天内さんに二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)らからしこ名の使用許可を求める電話が入り、天内さんは「ぜひ使ってください」と快諾していた。その後、大の里からは手形付きのサイン色紙が送られ、現在は“初代”の写真などと一緒に自宅に宝物として飾ってある。大ノ里は天内さんが生まれる15年前に他界。初対面に「楽しみだよね」と心を躍らせていた。

 大ノ里の死去から86年が経ち、藤崎町内でも知る人が少なくなっている。昨年11月から神社に奉納されていた大ノ里の化粧まわしや明け荷をスポーツプラザ藤崎に展示するなど、PR。大の里は表敬訪問後に見学すると「明け荷は自分のと同じだ」と感激していた。

 同町にはアントルメ佐藤菓子店が1940~50年代頃から販売する銘菓「大の里」を試食。名産・ふじをベースとしたリンゴのお菓子を食べると「おいしいですね」と笑顔をみせた。

 大ノ里は優勝こそないものの名大関として角界をリードした。夏場所12勝、名古屋場所は9勝。秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)で12勝以上あげれば大関昇進目安「三役で直近3場所33勝」に届く。「一生懸命やっていく」と闘志を燃やした。

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