創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第79回は石毛博史。
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石毛博史は92年から95年まで抑え投手として活躍した右腕だ。
1970年7月13日、千葉県生まれ。市銚子から88年ドラフト外で入団した。
189センチの長身から繰り出す最速154キロのストレートとフォークボール、スライダーを武器に、藤田元司政権の92年に抑えに起用され、52試合に登板。5勝16セーブをマークする。
長嶋茂雄監督が復帰した93年は、当時の球団記録となる30セーブを挙げる。チームは3位に終わった年だったが、石毛は36セーブポイントで最優秀救援投手を獲得。この年、チームの投手部門で唯一のタイトルだった。
94年も橋本清と「勝利の方程式」を結成。19セーブを挙げる働きだったが、反面、制球難の一面もあった。伝説の10・8決戦で、抑えを託されたのは桑田真澄だった。
ただ94年の西武との日本シリーズでは第3戦に3番手で登板。2回1/3を無失点に抑え、勝ち投手となっている。96年、オリックスとの日本シリーズ第4戦でもセーブを飾った。
97年、近鉄に移籍し6年間在籍。03~05年は阪神でプレーして引退した。