◆イースタン・リーグ ヤクルト0―14巨人(20日・戸田)
巨人の中川皓太投手(30)が20日、習得を目指すフォークで三振を奪うなど1回無失点、2奪三振と好投した。イースタン・ヤクルト戦(戸田)の7回から登板。先頭の橋本はスライダーで空振り三振に斬ると、続く沢井は2ストライクから内角低めに食い込むフォークで空を切らせた。投球全体には「納得のいく球を投げられている感じではない」としたが、新球については「三振が取れたことはすごく良かった」と前向きに受け止めた。
武器のスライダーに悪影響が出ないよう注意しながら試投を重ねる日々。その中で「ほかの球もすごく生きてくる。選択肢が広がった方が粘られることも減ると思うし、打者も考えることが増えるので、いいことしかない」と相乗効果も感じている。「結果を残せていないことでここにいる。呼ばれた時にパフォーマンスを出せるように準備するだけ」。再び必要とされる時を待ちながら、状態を上げていく。(小島 和之)