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巨人・岡本和真 角度44度、速度163キロ「バレルゾーン」超え規格外19号 阿部監督以来7年連続20号王手

スポーツ報知 2024年8月21日 5時20分

◆JERA セ・リーグ 巨人3―8広島(20日・東京ドーム)

 東京Dの天井スレスレまで、高々と舞い上がった。岡本和真内野手(28)が放った打球が約6秒の滞空時間を経て左翼席中段に着弾した。「追い込まれていましたが、しっかりとスイングできました」。直近3戦2発となる19号ソロ。球団では阿部慎之助以来5人目の7年連続20号に王手をかけ、到達すれば6年連続の長嶋茂雄を超える数字だ。打点も60とし、ヤクルト・村上と並んでトップに再浮上した。

 アーチストらしい一発が飛び出したのは2点を追う2回無死の打席。カウント2―2から森下の132キロチェンジアップをすくい上げると、打球は角度44度、速度163キロで左翼席へ。打球速度160キロ超の場合、長打になりやすいとされる「バレルゾーン」は角度24~33度だが、理論を超える大飛球だった。

 8月は試合前時点で打率2割3分2厘、2本塁打、4打点。得点圏打率は0割となかなか波に乗れていない中、フリー打撃前に二岡ヘッド兼打撃チーフコーチとベンチ裏でスイングを確認するなど試行錯誤する。17日のDeNA戦(横浜)では逆方向に11試合ぶりの18号2ランを放ち、復調のきっかけをつかみつつある。

 20発到達ペースは過去6年と比べて最遅となるが、昨季は8月以降に19発と量産しており、今後に期待がかかる。もちろん必勝を期して臨んだ首位攻防3連戦初戦を落としたのは、主将として悔しさが残るが、前を向いて次戦へ切り替えた。「勝ち越せばいいと思いますし、まずは明日勝てるように頑張ります」。何としても主砲のバットで眼前のカード勝ち越しへ導く。(田中 哲)

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