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巨人・山崎伊織の「大量失点につながった押し出し」村田真一さんが指摘

スポーツ報知 2024年8月21日 5時15分

◆JERA セ・リーグ 巨人3―8広島(20日・東京ドーム)

 伊織はよく粘って2死まで持っていったんだけどね。4回の小園への押し出し四球。この駆け引きに敗れたことが結果的には大量失点につながってしまったね。

 この打席、フォークで2つ空振りを取って簡単に追い込んだ。無死満塁から秋山、野間もこの球で空振り三振で、切れ、高さとも申し分なしや。だから伊織も捕手の大城卓も当然、フォークをフィニッシュに持ってくることを考えたはずよ。ところが1球外した後、そのフォークを2つ続けて見逃されてフルカウント。手を出してほしい高さに決まっていたのに、小園に平然と見逃された。これが誤算やったね。配球を読まれたのか、単に相性なのか分からんけど、考えさせなきゃいけないはずのバッテリーが考えさせられてしまった。

 押し出しの球もフォークやったけど、選択が間違っていないというよりは「仕方がない」という方が正しいかな。初回、この直後に打たれた末包のタイムリー二塁打はともにカットボールの逆球。コントロールも踏まえて、この試合の一番いい球を選んで、狙い通りに低めのいいところに落とした。ただ、それを3度までも見事に見切った小園がこの打席では一枚上だったということよね。広島とは、まだ2カードある。やられたらやり返すだけよ。伊織にはその力があるんやから。(スポーツ報知評論家・村田 真一)

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