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2戦連発のV20号!巨人・岡本和真の爆笑インタビュー「三角食べ」を伝授

スポーツ報知 2024年8月22日 5時0分

◆JERA セ・リーグ 巨人4―1広島(21日・東京ドーム)

 2位の巨人が岡本和真内野手(28)の2試合連発となる決勝3ランなどで首位の広島に逆転勝ちし、再び1ゲーム差に接近した。1点を先取された直後の7回に浅野翔吾外野手(19)が左中間へ同点二塁打。8回に主砲が6年連続の長嶋茂雄を抜き球団歴代4位タイ、阿部慎之助以来5人目となる7年連続の20号を左翼席に豪快に放り込んで試合を決めた。この3連戦での広島の優勝マジック点灯を阻止。22日の天王山第3ラウンドでカード勝ち越しを狙う。

 これが4番だ。バットを左手で掲げた岡本和が、ベンチのナインがG党が、一斉に左翼席を見上げる。放物線は高々と舞い上がり、中段に到達。投手戦にケリをつける決勝3ランとなった。「それまでなかなか打ってないですし、(仲間に)助けてもらったので最後、打ててよかった」。絶対に負けられない首位攻防戦第2ラウンド。球団では阿部慎之助以来、5人目となる7年連続20号のメモリアルアーチが、これ以上ない場面で飛び出した。その指揮官は「全然、格が違うので。8、9、10年と記録をのばしていってほしい」と最敬礼した。

 1―1の8回無死二、三塁、内角153キロ直球を一振りで仕留めた。8月の得点圏15打席目で初安打。この日も4、6回は得点圏で凡退していたが、阿部監督は「野球って不思議で4番が打つと勝つスポーツだと思っている。なぜかああいう場面で回ってくる」。これで岡本和に一発が出た試合は15勝3敗1分け(1試合2発が1度)。指揮官の言葉通り、チームを勝利に導く2試合連続のアーチだった。

 19歳の活躍に奮い立った。1点を追う7回に浅野が同点の適時二塁打を放ち「本当に勝負強い。翔吾が助けてくれた」。浅野が2軍にいた6月には悩みを打ち明けられ「目の前の1試合を大切にしたほうがいい」と助言を送ったこともある。現在は5試合連続スタメン出場中と躍動する後輩に「思い切ってプレーしてほしいと思ってますし、僕らも負けないように頑張りたい」。同じ高卒野手のドラ1。共通点も多い背番号51と初めてそろってお立ち台に上がり、優しいまなざしを向けた。

 そんな心優しき主将は試合前に“勝負弱さ”も見せていた。練習を終えると見学していた子どもたちの集団に歩み寄り、道具プレゼントを懸けて即席の「あっちむいてホイ大会」がスタート。「負けんやろ」と臨んだが連戦連敗で、次々とバットや手袋を手渡した。「運を残しておいた。全勝やったら今日、打ってないでしょ」と笑い飛ばし、試合ではさすがの勝負強さを発揮。試合後のお立ち台ではインタビュアーの子どもに「ご飯をいっぱい食べるには」と質問され「三角食べ」と返答し、球場は爆笑。「おかず、ご飯、みそ汁で回す。偏って食べない」と身ぶりを交えて186センチ、100キロのたくましい体を作った秘けつを伝授した。

 4番の一撃で首位の広島との直接対決を制し、この3連戦でのマジック点灯を阻止。再び1ゲーム差に迫った。「ホームの直接対決はこの3試合で終わりですし。全部大事ですけど、本当に大事な3連戦。明日も勝ちたい」と誓った。(内田 拓希)

 ◆高木豊Point

 岡本和は完全に狙い打ちだった。ハーンが細かい駆け引きをしてくるとは思えない。力勝負で勝つか負けるかという状況で、153キロを的確に1球で仕留めるんだからさすがだよ。今季は打率もあまり上がってきていないが、速球派との力勝負には負けていない印象がある。4番の一発で取ったゲームは大きいよ。今も調子自体は100%とは言えないと思う。ただ、試合がこう着状態で集中力が最高に高まっているときの岡本和は、やっぱり怖いよね。

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