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巨人・阿部監督「あれが勝ちにつながった」岸田の“セ界一の肩”を絶賛

スポーツ報知 2024年8月22日 5時30分

◆JERA セ・リーグ 巨人4―1広島(21日・東京ドーム)

 試合の分岐点とも言えるビッグプレーだった。1―1の8回無死一塁、捕手の岸田が野間の空振り三振となった球で羽月の盗塁を阻止。阿部監督が「あれが勝ちにつながった。あの三振ゲッツーでこっちに流れが来た。盗塁死って流れが変わるとよく言う。あそこがもう、勝てた要因だった」と絶賛した好守備で一気に2死走者なしとなった。

 2番手・バルドナードが先頭の秋山に四球。広島も代走の切り札を送って勝負をかけてきた。助っ人左腕も計3度の一塁けん制球を挟みながらクイック投法で警戒。カウント2―2からこの試合初めて投じた変化球、スライダーで空振りを取った。「くると思って、しっかり準備できていた」という岸田が二塁に速く正確に送球。この回を無失点とし、その裏の岡本和の決勝3ランにつなげた。

 岸田は2回にも無死一塁から小園の二盗を阻止してグリフィンを助けた。リーグトップの盗塁阻止率は5割2分9厘(34の18)に上昇し、「投手のクイックもありますし、練習からコントロールを大事にやっています」。強肩とともに、野手が走者にタッチしやすいように、二塁ベースやや一塁寄りに投げる正確な制球力は日頃のキャッチボールから意識している成果だ。

 コンビを組んだ先発・グリフィンは7回1失点。7回に内角を狙ったツーシームが真ん中に入って坂倉に先制ソロを浴びたが、阿部監督は「僕が行けと言って行ったので、あそこはバッテリーのせいじゃなくて僕のせい」と配球の責任はベンチにあると明かした。

 守り勝つ野球を重視する阿部巨人。0―0の4回には1死二、三塁から前進守備を選択し、菊池の遊ゴロを門脇が本塁に送球して三塁走者・堂林をアウトにした。絶対に負けられない試合。1点OKの定位置ではなく、攻めのシフトで先取点を防いだ。扇の要・岸田を中心に鉄壁の守備が光った。(片岡 優帆)

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