プロレス界の“レジェンド”藤波辰爾が２３日、東京ドームで行われる「ＪＥＲＡ セ・リーグ」巨人対中日戦でファーストピッチを務める。
この日のナイターは、藤波の師匠で２０２２年１０月１日に７９歳で亡くなった“燃える闘魂”アントニオ猪木さんと「橙魂シリーズ」がコラボレーション。猪木さんの一番弟子で「猪木イズム」を継承する藤波がファーストピッチに登場。大の巨人ファンで知られる新日本プロレス・４代目タイガーマスク、猪木さんと親交のあった女子プロレスラーのＳａｒｅｅｅも一緒に場内を盛り上げる。
また、藤波は、巨人の球団公式動画配信サービス「ＧＩＡＮＴＳ ＴＶ」に特別ゲスト出演。４代目タイガーマスク、そして、巨人と猪木さんをこよなく愛するタレントのビビる大木と試合を見ながら、数々の猪木伝説やエピソードを語り合う。ものまね芸人・アントニオ小猪木も登場し、リアルなものまねで配信を盛り上げる。
さらに２３日は、球場内１階１塁側コンコース奥「あそびば」でチャンピオンベルトや２ｍ超の猪木像、名場面パネルなどを展示。５回裏終わりのイニング間に猪木さんの決めぜりふ「１・２・３ ダァーッ！」を来場者全員で唱和して、チームに闘魂を注入するイベントを実施。試合終了後、応援団の応援活動が終わった後に、猪木さんが１９９８年４月４日に東京ドームで行った引退試合と試合後のスピーチのダイジェスト映像をビッグビジョンで放映する（ただし、試合終了が午後１０時以降となった場合は放映を中止）。
「猪木ナイター」での始球式に藤波は「とても光栄です」と感激。過去にプロ野球での始球式は何度か務めたことがあるが東京ドームでは初めて。何度もリングで試合を行ってきたドームでの投球に「まったく試合とは違いますから緊張感があります。浮き足立つ感じですよ」と緊張を高めた。
今年、三回忌を迎える師匠は、亡くなってなおも様々なイベントなどの形で“登場”することに「みなさんがずっと猪木さんの名前を出してくれてうれしいし、やっぱり、すごい方だと思います」と感慨に浸り、ファーストピッチに「天国から猪木さんに『バカヤロー！』と言われないようなピッチングをしないと」と気合いを入れていた。