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【巨人】「タラレバ言っててもしょうがないのでね」と阿部監督も 初回のあそこで…広島内野陣にしてやられた天王山

スポーツ報知 2024年8月22日 23時2分

◆JERA セ・リーグ 巨人1―2広島=延長10回=(22日・東京ドーム)

 首位攻防にふさわしく、両軍とも紙一重の好プレーが連発された真夏の天王山。巨人は惜しくも1勝2敗と負け越したが、結果が逆になってもおかしくはなかった。

 巨人打線がこの日、4回までに7安打をマークし、広島のアドゥワ投手を攻め立てたが、あと1本が出ずエース戸郷を援護できなかった。

 「タラレバ言っててもしょうがないのでね」と阿部慎之助監督は振り返ったが、巨人としては特に初回の攻撃に思わず「タラレバ」を言いたくなる場面があった。

 先頭の丸佳浩外野手が左前安打で出塁し、続く吉川尚輝内野手がきっちりバントで送って1死二塁。ここでモンテス内野手の痛烈なゴロが三遊間を襲った。しかし、広島の三塁・小園が見事なダイビングキャッチ。すぐに立ち上がり一塁へ送球するかと見えた。だが、右腕を振っただけで、結局ボールは投げず。ここで、三塁へ進もうと狙っていた丸が、投げた瞬間にスタートを切ろうとしていたが、完全に逆をつかれた形に。小園が三遊間で丸を挟み、アウトを奪った。

 しかも、挟殺プレー中に菊池が二塁付近から丸を追わず、すぐに遊撃の矢野に送球。そのため丸は二塁方向へ戻る走塁しか選択できず、あっという間にアウトが成立。時間を稼ぐ間に打者のモンテスが二塁へ進むという選択肢も封じられた。

 もし…小園が素直に一塁へ送球していれば、その間に丸が三塁へ進み2死三塁に。前夜(21日)、決勝3ランを放った主砲が、初打席で得点圏にランナーを置いていれば…。また結果は違っていたかもしれない。

 現実は、広島内野陣のビッグプレーで、チャンスの芽を摘まれた巨人は2死一塁で、岡本が中飛に倒れ初回無得点。前夜の劇的勝利の勢いをそがれ、序盤の好機をモノにできなかった。

 思えば、天王山初戦もショート矢野の好判断で反撃のチャンスをつぶされるなど、広島の好守にしてやられた形に。巨人もリーグ最少の40失策と鉄壁の守備を誇るが、この天王山に限って言えば初戦のバッテリーミスなど、らしくないプレーもあった。

 これで、残すは敵地マツダでの直接対決が6試合。「またやり返すチャンスがまだありますし。これで、まだまだ、まだまだだと思っているので」という阿部監督の言葉通り、雪辱のチャンスはまだある。

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