◆パ・リーグ 西武―オリックス(22日・ベルーナドーム)
一発でイヤな雰囲気を変えた。0―0の5回1死。西武・ガルシアが真ん中高めに入った147キロの速球をフルスイング。中堅方向へ高々と上がった打球はそのままバックスクリーンへ飛び込んだ。来日初アーチに「打った瞬間はフェンスを越えるかわからなかったから一塁まではしっかりと走ったよ。第1号ホームランうれしいね」と言葉を弾ませた。
ドミニカ共和国出身で198センチ、115キロの巨体を生かしたパワーが持ち味でヤンキース傘下のマイナーで46本塁打を記録した。育成選手として今季から加入し、得点力不足解消へ7月25日に支配下契約を結んだ。住まいはベルーナドームに隣接する若獅子寮。若手選手と日本語でコミュニケーションを取り、「好きなのはうどん」と日本食も大好きだ。育成契約時の推定年俸は400万円。「ジャパニーズドリームをつかんでほしいよね」と渡辺GM兼監督代行。夢への第1歩をしっかりと踏み出した。