卓球のＴリーグで女子の神奈川と男子の東京が２２日、都内で今季開幕（男子２４日、女子２５日、東京・代々木第二体育館）に向けた記者会見を開き、パリ五輪女子団体銀メダルの平野美宇、張本美和、男子は松島輝空（いずれも木下グループ）らが出席。昨季２連覇を逃した神奈川の平野主将は「去年は負けてしまったので、目標は王座奪還」と宣言した。
Ｔリーグで連覇を狙った昨季。レギュラーシーズン（ＲＳ）を１位で終えたが、ＲＳ２位の日本生命とのプレーオフ決勝で敗戦。平野は相手エースの早田ひな（２４）との五輪代表対決に屈した。パリ五輪では、日本代表としてメダル獲得に貢献。平野は「Ｔリーグでは国内の選手も海外の選手もプレーする。木下は明るい皆がそろっているので、そこも注目して見てもらいたい。たくさんの方に足を運んで頂きたい」と語った。２５日の開幕戦は、雪辱の相手・日本生命に挑む。
初五輪に臨んだ張本も「すごく楽しかった。今までにない経験をして、それを今後につなげていくことが目標」と笑顔。控えで帯同した木原美悠は、陰ながらチームメートの躍進を支えた。「ロス五輪で、自分も五輪の舞台に立ちたいという気持ちももちろん高まった。パリ期間中は、（メンバーの）３人がいい気持ちで試合に臨めるように、少しでも役に立てたと思うので。すごくいい経験ができた」。４年後に向けては「本気でオリンピックを狙いたい」と力強く語った。
チームで２連覇を狙う東京の松島は「出る試合では、１点でも多く取って貢献したい」と決意を込める。補欠で経験したパリは「（控えでは）２度と行きたくないと感じたので、次はリザーブではなくて選手として出られるように頑張って行きたい」と、覚悟を改める場ともなった。日本各地で開催されるＴリーグ。卓球の普及への期待も込め、平野は「Ｔリーグをたくさんの方に知ってもらうチャンス。開幕戦だけでなく、全国の皆さんに見てもらえるようにふさわしい、最後の１球まで気持ちを込めてプレーしたい」と力強く語った。