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ドジャースに3連敗で大失速のマリナーズがサービス監督を異例の電撃解任、球団発表 イチロー氏らも指揮

スポーツ報知 2024年8月23日 5時36分

 マリナーズのスコット・サービス監督(57)が22日(日本時間23日)、シーズン終盤にもかかわらず電撃解任したことを球団が発表した。代行監督は、1994~2005年までマリナーズで捕手としてプレーした、マイナー球団のスタッフのダン・ウィルソン氏(55)が務める。

 捕手としてアストロズ、カブスなどでプレーしたサービス監督は、16年からマリナーズの監督に就任。低迷していたチームを立て直し、22年には01年以来21年ぶりにプレーオフ進出に導いた。19年までプレーしたイチロー氏、19~21年に所属した菊池(現アストロズ)ら日本人選手の指揮も執った。

 今季は4月途中にア・リーグ西地区首位に立つと、順調に白星を積み重ねていた。だが、8月13日にアストロズに抜かれて2位に転落すると、19~21日にドジャースに3連敗を喫するなど直近9試合で1勝8敗と大失速。64勝64敗の勝率5割となり、地区首位のアストロズに5ゲーム差、ワイルドカード枠までも7・5ゲーム差と、プレーオフ進出へ黄色信号となっていた。

 ディポトGMは「クラブハウスに新しい声が必要だと考えている。ダン(ウィルソン監督代行)は我々のチームを知り尽くしており、過去11年間、様々なレベルの選手たちを見てきた球団の重要なメンバーだ。彼はクラブハウス内外で尊敬されており、シーズン残り6週間、そして今後に向けて、素晴らしい仕事をしてくれると確信している。サービス監督のこれまでの9年間にも感謝したい」とコメントした。

 プレーオフ進出を狙うチームがシーズン終盤に監督を解任することは異例。16年から9年間チームを率いたサービス監督がまさかの形でチームを去ることになった。監督としての通算成績は680勝642敗で勝率は5割1分4厘。球団の歴史でも2番目に通算勝利数の多い監督だった。ウィルソン監督は現役時代、イチロー氏らと同僚でプレーし、佐々木主浩投手らともバッテリーを組んだ。

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