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浦和、今夏は主力選手が大量流出&新加入は3人「全体的にあまり驚きはなかった」ヘグモ監督が言及

スポーツ報知 2024年8月23日 14時8分

 J1浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督が23日、ホームの川崎戦(24日、埼玉)に向けてオンラインで会見し、今夏のチームの補強について言及した。

 Jリーグは、夏の選手補強による追加登録期間(ウィンドー)が21日で終了となった。浦和は6月下旬以降、元主将DF酒井宏樹、DFアレクサンダー・ショルツ、MF岩尾憲、FWソルバッケンが退団。8月には前主将のMF伊藤敦樹がベルギー1部ヘントへ移籍し、主力選手が立て続けに流出した。一方、新加入はMF本間至恩、FW二田理央、MF長沼洋一の3人にとどまった。

 ヘグモ監督は「敦樹の移籍などがあったが、全体的にはあまり驚きはなかった。ただ、昨年のレギュラー11人のうち7人が移籍した」と総括。その上で「新たな選手が自分を見せるチャンスでもある。このタイミングでケガ人が戻ってきているのは1つのいい出来事です。新たに獲得した選手が試合に絡んでいるのもよかった。クラブとしては、いつでも選手が移籍すればどのようにそこを補完するか前もって準備することが大事だと思う」と語った。

 指揮官にとっては、来日後初めて夏の移籍期間となった。伊藤のほか、Jリーグから欧州へ渡る選手はより増えた。「夏の移籍で日本人選手を獲得するのは基本的に難しいという流れは聞いていた中でチャレンジしてきた。Jリーグ、日本サッカー協会、選手本人や代理人にとっても欧州にいくのは1つの重要な出来事だと感じる」とした。

 ヘグモ監督の母国ノルウェーでも「1990年代後半に似たような議論が行われた」という。「30人近いノルウェー人選手が(イングランド)プレミアリーグでプレーしていた。2000年代や近年になっても、かなり多くの若い選手がスカンジナビアから欧州へ移籍。ただ、移籍しても出場機会がない選手も多くいる。選手の移籍に関してはクラブも代表も、その選手がどんな選手でどのようなクラブにいくべきかを議論すべきだと思う」と強調した。

 ノルウェーで指導者や強化責任者を務めた経験を引き合いに、移籍について持論を明かした。

 「例えば私がノルウェー代表監督を務めた時は、できるだけ多くの選手が海外のトップクラブにいく方が望ましく思った。ノルウェー協会でスポーツダイレクターを務めた時は代表とクラブの両方にいい結果を出してほしいと思った。それはJリーグでも大事だ。まずは安定した強いクラブをつくることが必要。それと同時にベストプレーヤーにプレミアリーグやブンデスなどでプレーしてもらうことも必要だと思う。その両方を実行するためには、国レベルでの政策が必要だと思う」

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