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【甲子園】準優勝の関東第一の高橋徹平主将、決勝無安打にも「仲間に恵まれて最高の舞台で戦い抜けたのは宝物」

スポーツ報知 2024年8月23日 19時19分

◆第106回全国高校野球選手権大会第14日目 ▽決勝 京都国際2―1関東第一=延長10回タイブレーク=(23日・甲子園)

 史上初めて延長タイブレークに突入した決勝戦。関東第一(東東京)は京都国際(京都)に延長10回タイブレークの末に敗れ、初優勝を逃した。

 主砲の高橋徹平主将(3年)も無安打に終わったものの「いい仲間に恵まれて、最高の舞台で最後まで戦い抜けたっていうのは本当に宝物」とすがすがしい表情で語った。

 夏に借りを返すことを固く誓って鍛錬を積み、聖地へ戻ってきた。今春センバツ初戦の八戸学院光星(青森)戦。1点を勝ち越された延長11回1死一、三塁で飛んできた痛烈な打球をこぼし、さらに二塁へ悪送球。追加点を許し3―5で敗れ、試合後は「全部自分のせい」と背負い込んだ。

 今大会、打撃は18打数3安打3奪三振打率・167と苦しんだ。だが、センバツ後に腰の高さやグローブの出し方、足の使い方などを基礎から見直してきた守備は5試合無失策で終え、「だいぶ上達した。あのミスがなければこの守備も送球もなかったし、ここまで来れなかった」と胸を張った。

 「あいつがここに来年戻ってきてくれたら絶対何か起こしてくれると信じてる」。試合終了後、最後の打者となり打席で崩れ落ちた2年生の坂本慎太郎左翼手に真っ先に駆け寄り声をかけた。「準優勝という悔しい結果になってしまったので、(後輩たちは)絶対に優勝して自分たちの借りを返してほしい」。

 今後は大学に進学し、4年後のプロ入りを目指す。「大学でも一流として1つ頭飛び抜けるぐらいの成績を残したい」と力強く意気込んだ主将の視線は未来を見据えていた。

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