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僕らを乗り越えろ! セーリング混合470級銀メダルの岡田奎樹、吉岡美帆組が若手を叱咤激励

スポーツ報知 2024年8月23日 19時37分

◆セーリング 全日本470級選手権 第3日 3レース(23日、神奈川・江の島ヨットハーバー)

 パリ五輪で銀メダルに輝いた岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)、吉岡美帆(ベネッセ)組が、9レースを終え、圧倒的な強さで通算10点で首位につけている。この日も、第8レースのスタートは他艇に巻き込まれ、完全に出遅れた。最初のマークは2桁順位だが、最後は追い上げ、3位でゴールした。

 全9レース中、7レースが1位。第8レースの3位以外は、最初のレースで11位になっただけ。最も低い順位のレースは加算されないため、11位は除外され、加算された8レースで7レースが1位だ。

 パリ五輪が終わったばかりで、決して100%の状態ではない。岡田が「フィーリングとしては、それほど行けていない」と言えば、吉岡も「帰ってきてトレーニングができていない」状態だ。ただ、それでも勝ってしまう状況に、岡田は、あえて若手に苦言を呈した。

 岡田流の言い回しで「残念だし、つまらない」と、悔しさをのぞかせる。「ゲームは競ってこそおもしろいし、レベルが上がる。それがないことが、つまらない。もっと学生が上がってこないと」と、次世代に奮起を促す。

 岡田には、全日本を苦労して勝って、世界に羽ばたいた経験があった。「2013年から出始めて、上の人にけちょんけちょんにされて。そこから駆け引きしながら、優勝まで持って行った」。だからこそ、学生たちに、自分たちを倒して、世界を目指してほしいと思っている。

 銀メダル・コンビのレースが見られるのも、残り2日だ。岡田は「全日本に出たのも、技術や知識とかを、少しでも伝える機会にしたい」からだ。470級でロサンゼルス五輪を狙うなら、学生たちがメダリストの走りを盗める最後のチャンスだ。

 大会は24日まで決勝シリーズを行い、通算得点の上位10艇が25日のメダルレースに進む。メダルレースと、それまでのレースの得点を合計し、低得点方式で順位を争う。

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