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【高校野球】来年こそ甲子園へ…宮城決勝で2安打を放った仙台育英・佐々木義恭「挑戦者でイチから」

スポーツ報知 2024年8月24日 8時2分

▽宮城大会決勝 仙台育英5-8聖和学園(7月23日・楽天モバイル)

 京都国際(京都)の初優勝で幕を閉じた第106回全国高校野球選手権(甲子園)で、東北勢は青森山田(青森)が初の4強に進むなど健闘を見せた。「とうほく報知」では、東北6県の決勝で敗れた高校で先輩とともに奮闘した2年生にスポットを当てる。悔し涙を糧に強くなり、来年こそ甲子園出場を目指す彼らの決意とは―。

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 夏の甲子園で22年優勝、23年準優勝と東北に新たな歴史を刻んだ仙台育英(宮城)は、県大会決勝で聖和学園に5―8で敗れた。決勝で2番打者として2安打を放った佐々木義恭右翼手(2年)は「自分の良さや強みをチームのために出して、甲子園に連れて行けるような打者になりたい」と目に涙を浮かべてリベンジを誓った。

 決勝で後悔の残る打席があった。3点を追う8回、1点を返してなお2死二塁。追い上げムードが漂うなか、2ボール2ストライクから見逃し三振。「追い込まれてはいましたけど、気持ちでは迷いもなく打席に立っていた」が、プレッシャーからかバットを出せなかった。「本当に技術不足。もっともっと練習しないといけない」

 輝かしい成績を残してきた先輩は尊敬することばかり。だが歴史をそのまま受け継ぐだけでは、また甲子園出場を逃してしまう。「このままではダメ。緊迫した場面でも冷静にパフォーマンスを出すためにどうするかというのを考えられる、新しい仙台育英というチームづくりをしていきたい」と誓った。

 早すぎる夏の終わりを迎えた3年生は、目標の実現へ一丸となって練習に励んできた。その団結力は、まだ新チームには見られない。「挑戦者の気持ちでイチからやっていきたい」。来春のセンバツ出場へ向け重要となる秋季地区大会は30日に初戦を迎える。過去の栄光にとらわれず、新たなスタートラインに立つ。

(山崎 賢人)

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