ラグビー日本代表は日本時間の２６日、「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ２０２４」（ＰＮＣ）の初戦、カナダ戦を迎える。２４日は登録メンバー２３人が発表され、オンライン会見したエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ（ＨＣ）は「今回の試合は、フィジカル対超速。大きなチャレンジとなる」と、世界ランク１４位の日本にとって２１位のカナダは格下ながら、表情を引き締めた。
若手選手中心のスコッドは、３４歳のＢＫ立川理道（東京ベイ）が主将を務める。会見に同席した立川は控えからの出番を待つが「試合に向けた準備に変わりはない。２３人に選ばれた中で、ベストを尽くすのが一番」と淡々。ＳＨ藤原忍（東京ベイ）と李承信（神戸）は、２５歳と２３歳の若いハーフ団。立川主将も「２人はスピードがあり、超速ラグビーにとって脅威になるハーフ団。同部屋で一緒に試合を見たり、そういうところから日々成長を感じる」と、期待を込める。
９年ぶりに日本を率いるジョーンズＨＣは、今夏のテストマッチ３試合でいずれも黒星。「この３年間は基盤を作っていく」と選手の発掘と成長に注力しつつ、「チームを育成しながら勝ちを求める、２つの責任を果たさないといけない」と力を込める。ジョーンズＨＣが「今、日本で一番うまいＦＢ」という早大２年の矢崎由高は、テストマッチ４試合連続で先発入りした。「チームはこれ以上ないくらい、いいトレーニングを積めている」と自信をのぞかせる指揮官。日本はＰＮＣ１次リーグでカナダ戦を戦い、９月７日にアメリカとのホーム戦（熊谷ラグビー場）を控える。
◆日本代表登録メンバー
【ＦＷ】三浦昌悟（トヨタ、１０Ｃ）、〇坂手淳史（埼玉、４４Ｃ）、為房慶次朗（東京ベイ、３Ｃ）、Ｓ・ワクァ（花園、５Ｃ）、Ｗ・ディアンズ（ＢＬ東京、１４Ｃ）、Ｔ・コストリー（神戸、２Ｃ）、下川甲嗣（東京ＳＧ、６Ｃ）、Ｆ・マキシ（東京ベイ、８Ｃ）
【ＢＫ】藤原忍（東京ベイ、２Ｃ）、李承信（神戸、１４Ｃ）、Ｍ・ツイタマ（静岡、―）、Ｎ・マクカラン（トヨタ、―）、Ｄ・ライリー（埼玉、２０Ｃ）、Ｊ・ナイカブラ（ＢＬ東京、１１Ｃ）、矢崎由高（早大、３Ｃ）
【控え】原田衛（ＢＬ東京、３Ｃ）、茂原隆由（静岡、３Ｃ）、竹内柊平（浦安、６Ｃ）、桑野詠真（静岡、１Ｃ）、Ａ・マプスア（トヨタ、―）、小山大輝（埼玉、２Ｃ）、◎立川理道（東京ベイ、５６Ｃ）、長田智希（埼玉、１０Ｃ）
※◎は主将、〇はゲーム主将