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大谷翔平、自身初のサヨナラ満塁本塁打で史上最速「40―40」達成 一問一答〈1〉「トップクラスの思い出」

スポーツ報知 2024年8月24日 14時49分

◆米大リーグ ドジャース7x―3レイズ(23日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が23日(日本時間24日)、史上6人目となる40本塁打、40盗塁の「40―40」を達成した。3―3の9回2死満塁から自身初のサヨナラ弾、しかも満塁本塁打で決めた。昨年9月の右肘手術の影響で投手を封印し、打者専念の年に史上最速の出場126試合で偉業に到達した。これまでの最速記録は06年のソリアーノ(ナショナルズ)の出場147試合だったが、大幅に更新した。

 本拠地・レイズ戦に「1番・DH」で先発出場。3―3の9回2死満塁だった。6番手左腕・ポシェの初球、84・3マイル(約135・7キロ)スライダーを振り抜いた。打球速度105・1マイル(約169・1キロ)、角度35度で高く舞い上がった打球は飛距離389フィート(約118・6メートル)でセンター右のフェンスを越えた。漫画でもやり過ぎなグランドスラム。ドジャースタジアムは大熱狂に包まれ、MVPコールも巻き起こった。

 この日までに39本塁打、39盗塁の「39―39」だった大谷は、4回先頭の第2打席で6試合連続安打となる遊撃内野安打を放つと、1死後、3番・フリーマンの初球に二盗敢行。完璧なスタートで3試合連続の40盗塁目を決めた。昨季まで21年の26盗塁が自己最多だった男とは思えない快足に、本拠地は大歓声に包まれた。

 ダブルリーチからの“同日達成”は6人目で初めてとなった。これでシーズン50発、50盗塁ペース。史上最速の「40―40」はあくまで“通過点”で、史上初となる「45―45」さらに「50―50」も現実味を帯びている。日本人選手初のサイクル安打、メジャーでは自身初の先頭打者本塁打、これまで22年、23年に記録していた2本の満塁弾も全てレ軍が相手だった。満員の本拠地で達成した「40―40」。またしても歴史が動いた。

 試合後の一問一答(1)は以下の通り。

 ―クラブハウスでは。

 「みんなお祝いしてくれて。お風呂から上がってきてくれて、そのままみんなにお祝いしてもらいました」

 ―ホームランを打とうとしていた。

 「本当に一本、ヒットでいいので。四球でもいいですし、そういう気持ちでいきました」

 ―フェンスを越えた瞬間。

 「ちょっと最初分からなかったので。触ってるか、フェンスに当たってるかちょっと分からなかったので。審判が(手を)挙げてくれて分かりました」

 ―「40―40」は意識していたか。

 「何本ぐらいかなというのはもちろん知ってましたけど、それが目的にならないように、しっかり勝つための手段として。盗塁もそうですし、やりたいなと思ってるので。盗塁に関しては失敗しないことをまず第一に考えながらやりたいなと思ってます」

 ―盗塁が増えた要因。

 「ドジャースに来てからいろんな人と話して、積極的に次をまず狙っていく姿勢をつくりたいなと思ってましたし、しっかりと自分の足を生かしていく方法っていうのをいろいろ探しながら、コーチの人たちと話してコミュニケーションを取るというのが一番かなと思います」

 ―「50―50」に向けて。

 「もちろんその数が増えるっていうことは、勝つ確率がもっと高くなってくるっていうことなので、こっからもっともっと大事な試合多いですし、自分の数字が上がってくると同時にチームが勝てるように頑張りたいと思います」

 ―ここで本塁打だったら、と考えていた?

 「そんな余裕はなかったですね」

 ―今日のホームランはキャリアの中で。

 「トップクラスの思い出にもちろんなりましたし、もっともっとこれから勝って、その記録を塗り替えれるように頑張りたいと思います」

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