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奈良岡功大、決勝進出ならず「勝ち方、全然わからない」34歳台湾選手に0―2 五輪の借り返せず…バドミントンジャパンOP

スポーツ報知 2024年8月24日 15時3分

◆バドミントン ▽ジャパン・オープン 第5日(24日、横浜アリーナ)

 各種目の準決勝が行われ、男子シングルスで世界ランキング8位の奈良岡功大(NTT東日本)は、同10位で34歳の周天成(台湾)に14―21、16―21のストレートで敗れた。初出場したパリ五輪の決勝トーナメント1回戦で敗れていた相手に雪辱は果たせず、準決勝で敗退となった。「むずいっすよ。とにかくやりづらいの一言。勝ち方が分からない。あの相手だけ分からない」と悔しさをにじませた。

 週末で客席はほぼ埋まった。「奈良岡一本」コールの中、競り合いの第1ゲーム(G)中盤から徐々に相手が流れを作る。ネット際の攻防も返され、コート内を大きく動かされた後、角度のあるスマッシュを浴びた。14―12から9連続失点で第1Gを先取された。第2Gも前のゲームから15連続失点で勢いを止められない。9―15からは「やるしかない」と攻撃のスピードを上げ、フェイントも繰り出すなど工夫をしたが、34歳のベテランの盤石な戦いを崩せず、通算の戦績で5連敗を喫した。

 昨年の世界選手権で銀メダルを獲得。今夏、パリ五輪で注目を集めた日本男子エースの持ち味は、ラリーでの粘り。21日の1回戦の試合時間は84分、22日の2回戦は85分、23日の準々決勝は76分で、いずれもフルゲームで勝ち、この日は55分だった。4日間で計300時間のプレータイムにも「体、普通に動きましたよ。1回戦から変わらず」とうなずく。五輪後初の大会で心身を仕上げるのは難しかったが、正確なショットは健在で、4強まで勝ち進んできた。

 初出場した五輪後初戦はホームで多くの応援を受けた。「最初、長いラリーで沸いてくれて、めちゃめちゃうれしかった」と感謝を込めた。次戦は27日の韓国オープンだ。日本のファンから受け取った応援の熱を胸に、28年のロサンゼルス五輪を見据えた戦いに出る。

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