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重岡優大、再起戦で世界12位のサルバに3―0判定勝ち 前WBCミニマム級王者

スポーツ報知 2024年8月24日 19時14分

◆プロボクシング▽48・6キロ契約10回戦 重岡優大(判定3―0)サミュエル・サルバ(24日、大阪・大和アリーナ)

 前WBC世界ミニマム級(47・6キロ以下)王者・重岡優大(27)=ワタナベ=が王座陥落後の再起戦に臨み、WBO世界同級12位・サミュエル・サルバ(27)=フィリピン=に3―0の判定勝ちをおさめた。通算成績は重岡優が9勝(5KO)1敗、サルバが20勝(13KO)2敗。

 サウスポーの前世界王者・重岡優が、サルバとの打撃戦を制した。7回に相手の右カウンターを食らい、膝が折れる場面もあったが、最終ラウンドまで激しく打ち合った。ジャッジの判定は96―94、97―93、97―93で3者とも重岡支持。勝者は「勝ちとして(次戦へ)つなげられたことが最低限。これじゃ足りないんで全然。こないだの敗戦からレベルアップしているところ見せたかった」と笑顔はなかった。

 重岡優は3月、名古屋でのWBC王座V2戦で、メルビン・ジェルサエム(フィリピン)に1―2の判定負け。2度目の防衛に失敗し、王座から陥落した。弟の銀次朗(24)=ワタナベ=も7月、IBF世界同級王座V3戦で敗れて無冠となった。兄弟ともプロ初黒星を喫して王座を失うこととなったが、重岡優は「敗戦があって、応援してくれている人の多さ、負けても応援してくれる人がこれだけいると再確認した。結果で返していかないと」と奮起し、この日のリングに上がった。

 現在、WBC世界同級2位。亀田興毅プロモーターはこの日の試合後、リング上で「次は世界戦」と明言。重岡優は「弟と海外でも行って、しっかり鍛えてくる。またレベルアップする」と誓った。重岡兄弟は、まず兄・優大がリベンジへの一歩を踏み出した。

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